母の急逝 / 別れのピアノ

昨日、火災保険の説明を受けていたときに、母が入院している病院から入院費のお知らせの電話があった。そして、22時40分に再び病院から電話が鳴った。

膀胱炎で入院したのに死因は「窒息死」

2月28日(水)に気腫性(きしょうせい)膀胱炎で入院した母だが、突然の死に納得がいかない。パーキンソン病なので呑み込みが悪いから、特養からも食事には再三の注意を払っていたという。

夜分遅くに鳴った電話に嫌な予感がした。出ると、とても慌てた男性の声で何度聞き返しても聞き取れない。ようやく「息をしていない、呼吸が止まっている状態なので、すぐに来てほしい」とのことだった。

たまたま近くなので5分で到着。医師からの話を聞くと、もう何度も心臓マッサージをしているが心肺停止だといいます。そして、「かなり辛いシーンを見ることになるので、強い気持ちで覚悟を持ってください」といわれた。その時点で、あぁもう亡くなっているのだとわかった。

スタッフが少ないから、食事の時間が遅くなったという。ほとんどの病院の夕食は午後5時半~6時だと思うが、午後7時を過ぎていたという。だから消灯時間になって、誰も見ていない時間にご飯粒を吐いたかどうかして喉に詰まらせたのだろう。

CT検査を受けた結果、死因は「窒息死」だったと判明。夕食の時間が早ければ、消灯時間にぶつからなかっただろう。これは事故だと、はじめさんが医師に訴えたが、全ての患者を救うことはできないと医師はいった。

パーキンソンで高齢だから仕方がないと、私には聞こえた。そして、明日、退院する予定だったと聞いたが、早く戻してくれたら、このようなことは起きなかったのではないのかと、怒りで気が狂いそうになった。しかし、もう母は戻らないのだ….!

病院から葬儀屋さんに電話して、母を家に連れて帰ることにした。深夜2時をまわっていた。あまりにも突然の死を受け入れられず、涙も出ない。ほとんど眠られず朝を迎えた。朝から住職が来たりで、なにかと慌ただしかった。結局、叔母夫婦と我々だけで自宅でお通やをすることになった。

お通やの前に少し時間があったので、母が好きだったショパンを聴いてもらいたいと思った。お通やが無事に終わり、明日はお別れだ。夕食前にもピアノを弾いた。別れのピアノ。

熱心な祖母のおかげで立派な戒名

祖母は熱心な信仰者で、お寺に通っていた人だときいた。だから祖母のお通やは見たことがないほどのものだった。戒名は一般的に7文字なのだそうだが、母のは9文字もある。ボウリングや麻雀が大好きだったので「遊」が入っていた。そして晴れ女の「日」も。明日はレッスンを休むけれど、明後日からはグループレッスン3本立てを予定通りにやろうと思う。母もあまり休まないでレッスンしなさいと、きっといったであろうから。

 

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