池辺晋一郎&上杉春雄 ジョイント・コンサート「フランス音楽の魅力」

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2017年4月15日(土)
札幌コンサートホールKitara大ホール
お話・ピアノ:池辺晋一郎
ピアノ:上杉春夫
ソプラノ:小林沙羅
program
第1部「これもフランス音楽!?から、これぞフランス音楽!まで」
”教会や王侯貴族のためのフランス音楽”
●池辺晋一郎:ノートルダム・ファンタジー
●フランソワ・クープラン:恋のナイチンゲール
●ジョセフ=ニコラ=パンクラス・ロワイエ:めまい
●ジャン・フィリップ・ラモー:ガヴォットと変奏
intermission
第2部「ザ・フランス音楽百花繚乱」
”市民のフランス音楽”
●レイナルド・アーン:クロリスに
●アンリ・デュパルク:旅へのいざない
悲しき歌
●ガブリエル・フォーレ:夢のあとに
●クロード・ドビュッシー:亜麻色の乙女
水の反映
●モーリス・ラヴェル:水の戯れ
~マ・メール・ロアより
”眠れる森の美女とパヴァーヌ”
”パコダの女王レドロネット”
”妖精の園”
●シャルル・グノー:~歌劇「ファウスト」より
”宝石の歌”

Encore
●エリック・サティ:あなたが大好き

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毎回テーマを設けてジョイント・コンサートを行われているそうですが、今回のテーマは「フランス音楽」。1600年代から1900まで年代のフランス音楽がズラリと並んでいて、まるで音楽史を勉強した気分になりました。

相変わらず駄洒落を挟みながら軽快で楽しい池辺さんのトークを聞きながら、頭脳明晰な上杉さんの演奏を聴いて納得するという進行でした。お医者さんが弾く「めまい」なんて、なかなか聴く機会はないと思いました。ラモーの「ガヴォットと変奏」はメロディーが分かりやすい曲で弾いてみたくなりました。

ソプラノ歌手の小林沙羅さんが登場すると舞台は一気に華やかな雰囲気になりました。フォーレの「夢のあとに」は有名な曲ですよね。そして、お目当てのドビュッシーとラヴェルの水を音楽。同じ水でもドビュッシーは水に反映する光がキラキラと輝いたり、風が吹いて水面がゆらゆらと揺れるなど自然を描いていますが、ラヴェルの「水の戯れ」は水の運動と様態が描かれ緻密な感じがします。上杉さんの「Aqua水~生と死の間に流れるもの~」というCDがお気に入りですが、生演奏が聴けて感激しました。「水の戯れ」はテンポが速くて、かつ軽やかでした。池辺さんと2台の「マ・メール・ロワ」も楽しかったです。”パコダの女王レドロネット”だけ演奏した事がありますが、全曲演奏する機会が持てたら良いなぁ。

アンコールはエリック・サティの「あなたが大好き」。最初は上杉さんがソロで、途中から淡い水色のドレスに着替えられて小林沙羅さんが登場して歌うという演出でした。「フランス音楽」に惹かれる私ですが、素敵な音楽を沢山お聴かせ戴いて心が豊かになりました。数日嗅覚を失っていましたが、この音楽会の後に戻ったのです。音楽は薬よりも効くのだなぁと思いました。

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