ピアノの練習は決してラクなものではない。続けるには?

ピアノの練習は、楽譜の解読に始まり、指の独立・音色のコントロール、・テンポの再現性など、脳と体をフルに使う地道な作業の連続です。挫折を感じたり「辛い」と感じたりするのは、真剣に向き合っている証拠であり、決して珍しいことではありません。

練習の「最小単位」を小さくする

「1小節だけ」「ピアノの椅子に座るだけ」をゴールにする
ハードルを徹底的に下げておくと、ピアノに向かうまでの心理的な抵抗が減ります。一度鍵盤に触れると、そのまま自然と5分〜10分と弾き続けられるケースがほとんどです。

弾けない箇所を徹底的に細かく分ける
全体を通し練習するのではなく、「右手の2小節だけ」「左手の指番号の確認だけ」「テンポを半分にして片手ずつ」など、課題を最小限に分解してクリアしていくと、達成感を得やすくなります。

「練習=通し練習」の固定観念を捨てる

最初から曲の終わりまでを通して弾こうとすると、集中力が途切れ、同じ場所で何度も間違える「まちがえる癖」がつきやすくなります。

部分練習をゲーム化する
「苦手な2小節が3回連続でノーミスで弾けたらクリア」など、小さなミッションを設定してクリアしていく方法です。

頭の中・楽譜の上での練習を取り入れる
鍵盤に向かうことだけが練習ではありません。楽譜を見て和声の変化や曲の構成(A-B-Aの形式など)を分析したり、指の動きをイメージするだけでも、ピアノを弾いてるのと同じ効果があります。

楽譜を見ずに、すぐ弾こうとする生徒さんが実に多いです。

感情と習慣を分離する

モチベーション(やる気)に頼って練習しようとすると、日々の気分や体調に左右されて途切れやすくなります。

「生活導線」に組み込む
「朝、ハミガキしたあと」「お風呂に入る前」など、日常の行動の直後に「5分だけ鍵盤に向かう」というルールを作ると、ハミガキと同じように無意識で行動できるようになります。

練習記録をつける
できたこと、弾けるようになったテンポ、気づきなどを、ちょっとメモ程度に残しておくと、自分の成長が見えて、スランプのときに見返すことで「自分ならできる」「なんとかなりそうだ」と自分の行動力を信じられる感覚を指します。「自分ならできる」「なんとかなりそうだ」と自分の行動力を信じられる感覚が身に付きます。

「弾く楽しさ」を定期的に補給する

練習曲(エチュード)やハノン、難かしい課題だけに終始すると、脳が疲れます。

「絶対に上手に弾ける得意な曲」を1曲持っておく
練習の最後には、大好きな曲を弾いて「ピアノの音を鳴らす心地よさ」を味わって終わるのが理想です。

人前で弾く機会や目標を作る
ストリートピアノで一曲弾いてみる・身近な人に聴いてもらう・録音して客観的に聴いてみるなどの場を作ることで練習の目的意識が明確になります。

ピアノの練習は、「自分との静かな闘い」だからこそ、やがて思い通りの音でフレーズが繋がった瞬間の達成感は何物にも代え難い喜びになります。

「できた!」という手応えこそが次の課題や新しい曲へと向かう強力なエネルギーになっていきますよね。

地道で泥臭いプロセスの先にある、あの何とも言えない素晴らしい一瞬を知っているからこそ、私たちはまた鍵盤に向かってしまうのかもしれません。

 

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