鍵盤ばかり見て楽譜を見ない / 間違いに気が付かない

ピアノ指導において本当に多くの先生が頭を悩ませる定番の課題ですよね。このタイプの生徒さんは「視覚的な場所(鍵盤の形や位置)を丸暗記して弾く能力」や「耳で音を覚える能力」が長けていることが多いです。決して悪気があるわけではなく、彼らにとっては「鍵盤を見る方が楽で速い」からこそ、そちらに頼ってしまっています。

鍵盤感覚を身に付ける

楽譜を見てもらうためには、無理に「鍵盤を見ないで」と注意するよりも、「楽譜を見ないと解けない仕掛け」を作ったり、「鍵盤を見なくても弾ける安心感」を育ててあげたりするのが効果的なのですが、家での練習で元に戻ってしまうのがどうも…

「楽譜を見る必然性」をつくる

鍵盤を見るのは「手元が不安だから」という理由が大きいですよね。鍵盤から目を離せない生徒さんに「楽譜を見て」と言っても、情報量が多すぎてどこを見ていいのかわからないのだと思います。

ウォーミングに、ごく短い(1〜2小節)超簡単な初見課題を毎回1曲出して、「初めて見る曲だから、楽譜を見続けないと弾けない」という状況を作ってみようと思います。

移動する時だけチラ見

ずっと鍵盤を見るのではなく、「大きな跳躍の瞬間だけパッと鍵盤を見て、すぐ楽譜に目を戻す」という「目の配り方」を具体的にレッスンでやって見せる。連弾だと隣に座って、これを示せます。楽譜を見ないので、かなり間違えて練習していることを指摘。

ポジションの勘違い、スタッカート、指使い。難しい箇所はゆっくり丁寧に。黒鍵を弾く場合は鍵盤の奥の方で弾く、などなど。40分のレッスンでは足りないくらいです。

手元の感覚を信じられるようにする

鍵盤を見る癖を直すには、「見ないで」と制限するよりも「手元の感覚を信じられるようにすること」、「楽譜を見る負荷を下げること」の両輪でアプローチするのが近道でしょう。レッスン最初の1分間の「目隠し指探しゲーム」や超簡単な初見練習を入れて、自然と楽譜を見て弾けるようになってもらいたいです。

 

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