及川浩治ピアノ・リサイタル 不滅のベートーヴェン 5大ピアノ・ソナタ+「エリーゼのために」

2013年11月29日(金)
場所:札幌コンサートホールKitara大ホール
ピアノ:及川浩治

ピアノ・ソナタ第8番ハ短調op.13「悲愴」
Ⅰ.Grave-Allegro di molto e con brio
Ⅱ.Adagio cantabile
Ⅲ. Rondo

ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調op.27-2「月光」
Ⅰ.Adagio sostenuto
Ⅱ.Allegretto
Ⅲ. Presto agitato

ピアノ・ソナタ第21番ハ長調op.53「ワルトシュタイン」
Ⅰ.Allegro con brio
Ⅱ.Introduzione.Adagio molto
Ⅲ. Rondo.Allegretto  moderato-prestissmo

——————-
●「エリーゼのために」イ短調WoO.59

ピアノ・ソナタ第17番ニ短調op.31-2「テンペスト」
Ⅰ.Largo-Allegro
Ⅱ.Adagio
Ⅲ.Allegretto

ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57「熱情」
Ⅰ.Allegro assai
Ⅱ.Andante con moto
Ⅲ.Allegro ma non troppo

《アンコール》

ショパン:ノクターン第1番op.9-1

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先日の東京オペラシティで聴いたベレゾフスキーも凄かったですが、今宵の及川浩治さんのベートーヴェンは最初から最後まで全力の演奏。気迫漲る熱い熱いコンサートでした!及川さんのベートーヴェンは何度も聴いていますが、今日は特に素晴らしくて感動と勇気をもらいました。

ドカ雪の中、やや疲れ気味でコンサートホールに辿り着いたのですが、及川さんは相変わらず元気ですね。ニコニコ笑顔で登場し、座ったかと思うとジャーンと冒頭の和音が鳴り意表を突かれました。いつにもまして唸り声が凄まじいですが、全身で表現しているという感じに、まず圧倒されました。最初からこんなに飛ばしてスタミナが持つのかと心配になるくらいでした。「一音一音、一切妥協しない!」と、はじめさん。私も最近「悲愴」を弾いたばかりですが、及川さんの「悲愴」は、とても彫りが深くてクリアだなと思いました。私は弱い音はソフトペダルを踏んで弾いていましたが、及川さんのように敢えて強めにハッキリと弾く方がベートーヴェンらしいかなと思いました。そのかわりペダルの踏み方が半端なく細かいです。続いて「月光」。「悲愴」と共に、わりとコンパクトな作品で全楽章一気に弾ききると爽快ですが、第3楽章まで聴かせ方は流石だなぁと感服しました。一音一音に魂が入っています。前半の最後は「ワルトシュタイン」。今宵の5大ソナタの中で、何故か唯一勉強していません。「告別」や「葬送」は勉強しているのに…。早く取りかからなければと思いながら躊躇しているのは、第2楽章から第3楽章が長大だからなのかも知れません。構成がしっかりしていないと難しい曲ですが、今宵の及川さんの演奏を聴いて、弾いてみたい!という意欲が湧きました。ありがとうございます。

後半は「エリーゼのために」から。ピアノを始めたら一番に弾きたいという名曲ですが、意外とコンサートで弾くピアニストが多いのです。この曲を敢えて入れる理由は不滅の恋人テレーゼを印象付けたいからなのでしょうか。それなら第24番の「テレーゼ」が聴きたかったですが、時間的に6つのソナタの演奏は厳しいのでしょうね。続いて「テンペスト」。緊張の嵐のような曲でそれ故、演奏効果も高いですが、第2楽章をどう聴かせるかが難しいところです。演奏に入る前に同じ列の人が鼾をかいて寝ていました。もしかすると、及川さんには聞えていたかも知れません。静かな部分も敢えて強めにハッキリと演奏する事で眠気を吹っ飛ばす効果が出ていましたね。鼾は間もなく止まりましたから。第3楽章は静かに幻想的に終わりますが、弾き終えた及川さんの表情が印象的でした。演奏していると魂は時空を超えてしまうのかも知れません。弾き終えて自分の身体に戻ってくるというような感じは、舘野先生の演奏で何度も聴いていますが、今宵の及川さんも同じように感じました。いよいよプログラムの最後。「熱情」です。最後の最後にまたパワーとスタミナの要る曲が待っているのです!もう祈るような気持ちで聴き入っていました。いったいどこまで行くのか、ドキドキしながら聴き入っていました。会場の誰もがそうだったと思います。圧巻は第3楽章。火山の噴火の如し!正に全力投球で果敢に攻め抜く姿勢に脱帽しました。弾き終えて立ち上がった時に勢い余って椅子が倒れそうになる程でした。

同じ空間でこの演奏を聴いた聴衆は大興奮でした。「人間を超えているわ!一体どうなっているの!?」と涙目のはじめさん。ベレゾフスキーのような大きな身体なら分かりますが、どちらかというと華奢な感じがする及川さん。いったいどこからこのようなパワーのある演奏が出来るのでしょう!全身全霊で臨まないとこのような演奏は出来ませんし、私たちも滅多に聴くことは出来ません。ブラボー!!もしもベートーヴェンが及川浩治さんの今宵のコンサートを聴いたなら「俺様の曲って、こんなに凄かったっけ?」と、びっくりしたのではないでしょうか。あるいは「流石は、俺様が書いた曲だ!」と満足気に笑ったのでは?などど思ってしまうくらい、とてつもない事をやってのけたコンサートだったのです…。本当に凄かった。

放心状態の及川さんでしたが、アンコール演奏もありました。ショパンのノクターン第1番は効果的でしたね。ただスタミナがあるというだけではなく、一音一音に魂を吹き込みながら演奏するそのスタイルに感動しました。凄まじいまでの集中力ですね。この後、ロビーではサイン会があって大変だなぁと思っていましたが、すぐに及川さんが登場して暖かい拍手で迎えられていました。人気がありますね。そして、本当に元気が良いです。素晴らしいコンサートでした!

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初冬の東京・福岡旅行 4

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11月23日(土)
今朝は一番の冷え込みで、ここ福岡でも霜が降りたそうです。ちょっと着込んできましたが、駅で電車が来るのを待っている時は凍えそうでした。でも、そんな日はお昼にもなるとポカポカ陽気になると別の船の船頭さんが教えてくれました。朝早くにホテルを出て柳川へやって来ました。柳川といえば、北原白秋の生誕地。そして、城下町として栄えた事で有名です。城の掘割をどんこ舟で巡ります。

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今日乗る船の船頭さん。私たちを入れて6人だったので、ゆったりです。

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船は凄く狭い所や、低い所があるそうです。低い所はエコーが効くということで船頭さんはすかさず歌を歌ってくれました。

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柳川は風情がありますね。寒いですが、お天気が良いので景観が楽しめました。川には白サギが多く、魚を捉えているシーンを見ることができました。

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河童が気持ち良さ気に横たわっています。右は「待ちぼうけ」の像。作詞:北原白秋 作曲:山田耕作の有名な歌です。大サービスで3番まで歌ってくれました。手拍子は必須です!

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まだ紅葉しているところが九州ですね。前の船には結構な人数の人が乗っていました。

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着きました。ちょうどお昼時なので名物の鰻せいろ蒸しを頂きたいと思います。入ったお店は200年の歴史がある柳川でも指折りの若松屋。これ結構ボリュームがあって、ご飯の量が凄かったです。上品なお味でした。そして、船頭さんがお話していたようにポカポカしてきました。

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すんなり入れたのがラッキーだったようで、帰る頃はお店の中がごった返していて、ようやく出てきた図です。帰りも船に乗る人が多いですね。あとはタクシーとかバスを利用するようですが、私たちは駅まで歩きました。

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太宰府にやって来ました。凄い人!私は初めて来たのですが、綺麗な所ですね。そして、広いです。驚いたのは、訪れた人たちが名物の梅ケ枝餅を行列を作って並んで食べている事でした。私は餡こが苦手な上に鰻でお腹がいっぱいだったので1個は無理でした。 太宰府に来たら必ず食べるものだからと言われてもね…

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とにかく凄い人なのです。こんなに並ぶのですかというくらい。教室には受験生が居るので、お守りを買いました。

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有名な飛梅。真ん中はスタバですが、なかなか面白い建物ですね。夕方になると、また冷えてきました。

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普段、運動不足なのでバスを使わずにホテルまで歩いています。ポールが欲しい。(^^; 今回の旅は歩きまくりです。ホテルの隣の住吉神社でも参拝しました。

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左は屋台で食べた「焼きラーメン」。はじめさんが大絶賛していました。夜になると屋台が出現する不思議な街ですよね博多って。初めての博多屋台デビューでしたが、入ったお店は常連さんが通うお店でした。私たちはロックで飲みますが、博多の人たちは夏でもお湯割りで焼酎を飲むそうです。ん、でも夏は冷え冷えが好きです。右は帰りの日にブランチで食べた「ごぼう天うどん」。ねぎをたっぷり乗せます。はじめさんは、空港でも更に焼きラーメンを食べていました。帰りの飛行機がかなり揺れて怖かったです。千歳に着くと、駐車場までのサービスで、それぞれの車までバスでぐるぐる廻って、すっかり酔って具合が悪くなってしまいました。私にとっては珍しいことでした…。今回の旅は、素晴らしいコンサートが聴けたこと。寒かったけれど、天気に恵まれたこと。地元のグルメを満喫できたこと。時間を最大限使って行動できたこと。などなど、旅はやはり楽しいですね。私たちにとっては、ちょっと贅沢な4泊5日の旅でした。(^-^)

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初冬の東京・福岡旅行 3

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11月22日(金)
今日も寒いです。普通にコートとか持ってくれば良かったですが、がさばるのでやめたのでした。後悔!出掛けに、はじめさんのメガネが壊れるというアクシデントが発生。メガネがないと何にも見えなくなるので大変です。とりあえずテープで応急処置。今日は電車に乗ってマリンワールド海の中道までやって来ましたが、閑散としています。寒いからなのでしょうか。建物の中も暖かくはありませんが、とりあえずイルカショーを見に行きました。座ると電気で暖かくなりショーも面白くて良かったです。イルカの他にゴンドウクジラも居て、大きい身体でジャンプしていました。

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沖縄の美ら海水族館よりは劣りますが、ここも大きな水槽があり迫力がありました。イワシとエイにダイバーさんが餌を与えていました。怖い顔のサメはシロワニという名前で、3メートルもある巨大ザメです。

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ひるブラで取り上げられていたのが、かわいいスナメリの輪っか渡し。この芸にすっかり飽きて今はあまりやらなくなったとの事ですが、何度かやってくれました。とても人なつっこくて、いつも笑っているかわいい顔に癒やされましね。 

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大きな建物で水槽がたくさんあり、見応えがあります。この亀さんもなつっこくて、近くに寄ってきました。

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アザラシ用のおやつをあげると、ありがとうというポーズをしてくれました。律儀ですねぇ。夕方まで満喫したのでそろそろ博多駅に戻ろうと思います。

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博多駅も夜になるとイルミネーションが凄いのですね。昼間とは別世界。綺麗でした!

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一度ホテルに戻ってからと思っていましたが、寒いので博多駅をぶらぶらしながら、とめ手羽というお店に入ってみることにしました。早く来たので予約無しで個室に入れましたが、人気店のようでその後は続々とお客さんが入ってきました。旅行中は野菜不足になるので、たっぷりのサラダを食べます。カレーソースのようなのをかける発想が面白かったです。右上は、酢モツ。さっぱりとした感じで美味しかったです。左下がこのお店の売り「とめ手羽」。普通は折れて食べにくいですが、縦にまっすぐになって食べやすく、ジュシーでとても美味しかったです。ぶたからもトンソクで苦手なはずですが、これは大丈夫でした。

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このお店にしたのは、モツ鍋が500円だったからです。冒険でしたが、ひとりずつ味を変えてオーダーできたので、2種類を楽しめて良かったです。これにちゃんぽんを入れてみました。辛味噌よりも、意外にもあっさり醤油の方がコクがあり美味しかったです。寒かったので温まりました。お財布にも優しいお店でした。

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再び電飾の中を通ってホテルへ。一旦戻ったものの、今日は何故か博多まできてカラオケ大会となりました。元気過ぎる…。

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初冬の東京・福岡旅行 2

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11月21日(木)
連日の早起きで眠いですが、また葛西からリムジンバスに乗り羽田空港に向かいました。そういえば、浅草へ出るとかスカイツリーを見るとかそんな話も出ていましたが、すっかり忘れてしまうほど昨夜のコンサートは良かった。バスからスカイツリーが見えましたのでパチリ。順調に飛んでいた飛行機ですが、到着時刻が迫っていても着陸態勢に入らず旋回しているのでおかしいなと思っていたら、空港の滑走路でアクシデントが発生して到着時刻が未定ですとアナウンスがあり驚きました。暫くして8番目に着陸しますと再びアナウンスがあってホッとしましたが、こんな時はどうすることも出来ずに待つしかありませんね…。無事に着陸してランチにワンコインの博多ラーメンを食べました。明太ご飯が付いてリーズナブルです。

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福岡は空港から駅が近いのが魅力ですね。駅の側にホテルを取りましたが、チェックインまで時間があるので、ボランティアの方に街歩きをお願いする事にしました。キャナルシティを通り過ぎて、ふるさと館で14時まで待ちます。来年の大河ドラマは、黒田官兵衛なのですってね。

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どうやら私たちを入れて4人みたいです。歩き始めてすぐ近くの櫛田神社に来ました。早い!

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次は龍宮寺。(写真はありません)捕れた人魚の骨とやらを写真で見ました。(^^; そして、東長寺。ピカピカの五重塔がありました。最近建てられたようです。そういえば、ここに国内最大級の福岡大仏があるようなのですが、こちらは時間がかかるのかパスでした。

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最後は承天寺。お寺巡りですが、約60分良い散歩になりました。寒かったけれど…。ちょっと軽装過ぎました。(^^; 最近、福岡に越してきたという地元の人も参加していていました。見ると、しっかり手袋をはいて(装着)いました。ボランティアの人とお別れして、ホテルの隣にある住吉神社を通って戻りました。万歩計を見ると、かなり歩きました!

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夜はバスに乗って福岡ヤフオク!ドームの側にある福岡タワーまで行きました。結構渋滞していて駅から50分程かかりましたが、とても綺麗です。調べると展望料金と食事がセットになっているようなので、スカイラウンジに予約を入れていました。

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地上120mの眺望を楽しみながら福岡の夜に乾杯。街巡りの時、手袋をしていた人が福岡は田舎だと言っていましたが、大都会ですよ~。

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リーズナブルにロマンティックなひとときを過ごしました。お料理も美味しかったです。それにしても、凄い電飾とクリスマスムードが漂っていました。まだ11月だと思うのですが、もう12月と考えた方が良いのでしょうか…。

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最後は、漫画チックな写真。どう撮っても漫画チックなのでした。(笑)

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初冬の東京・福岡旅行 1

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11月20日(水)
激しい雨の音で目が覚めました。今日から4泊5日の旅行に出かけるので、お魚たちには旅行用のご飯を与えていきますが、留守にするのはやはり心配です。出かける時は、いつも落ち着きません。朝は寒くて車に霙が積もっていました。午前11時に東京に到着。麻のジャケットでちょっと肌寒いくらいです。

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リムジンバス1本で葛西まで行くので便利です。ホテルの近くにある独一処餃子葛西店で昼食。はじめさんはチャーハンセット、私は酸辣湯麺を注文しましたが、結構ボリュームがありました。

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コンサート前に千駄木・谷中を散策。お煎餅に目がないはじめさんは、お腹がいっぱいなのに、お煎餅を食べています。「やっぱり違うわ」と喜んでいました。

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お洒落なカフェを発見。二階の部屋は小鳥を買っているようです。ちょっと入ってみましょう。

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学生たちが作った風変わりな椅子の展示がありましたが、あまり座り心地は良さそうに見えませんでした。コーヒーは美味しかったです。

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谷中銀座をぶらり。メンチカツが有名ですが、お腹がいっぱいないのでテイクアウトしました。

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初台オペラシティに到着。もうクリスマスツリーが飾ってありました。そして、とても大きな人が居ました。午後7時からのボリス・ベレゾフスキーのピアノ・リサイタルまで少し時間がありますが、終わってから赤坂のビアホーンに行く予定なので、開演前はお茶で我慢です。コンサートは、大変素晴らしい内容で感動の嵐でした。記事はこちら

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赤坂見附で降りてビアホーンを探しました。はじめさんは何度か会社の人とタクシーで来たことはあるのですが、歩いてきたのは初めてのようです。赤坂で小樽ビールが飲めるのは嬉しいですね。痛風のはじめさんにとっては唯一飲めるビールなのです。(小樽ビールの人は信じていません)お店は、相変わらず空いていましたが、私たちの後に一組入ってきてホッとしました。ビールは勿論、お料理も美味しかったです。水牛の角でグビグビ飲むはじめさん。私は普通サイズのを1杯半しか飲めませんでした。まだコンサートの余韻に浸っていました。明日は福岡に向かうためにまた5時起きです!

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ボリス・べレゾフスキー ピアノ・リサイタル

2013年11月20日(水)
場所:東京オペラシティコンサートホール
ピアノ:ボリス・ベレゾフスキー

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●ラフマニノフ
前奏曲 変ロ長調 Op.32-2
前奏曲 ホ長調 Op.32-3
前奏曲 ホ短調 OP.32-4
前奏曲 ト長調 OP.32-5
前奏曲 イ長調 OP.32-9
前奏曲 ロ短調 Op.32-10
前奏曲 変ニ長調 Op.32-13

ピアノ・ソナタ第2番 変ロ長調 Op.36(1931年改訂版)

Ⅰ.Allegro agitato
Ⅱ.Non Allegro Lento
Ⅲ.L’istesso tempo.Allegro molto

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●ドビュッシー
前奏曲集第1巻から
1.デルフの舞姫たち
3.野を渡る風
6.雪の上の足あと
7.西風の見たもの
8.亜麻色の髪の乙女
9.とだえたセレナード
12.ミンストルズ

●ラヴェル
夜のガスパール
オンディーヌ
絞首台
スカルボ

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《アンコール》

ドビュッシー:「映像」第1集より 水の反映
チャイコフスキー:「四季」より 10月秋の歌
レビコフ:ワルツ
ドビュッシー:「映像」第1集より 運動
ショパン:練習曲集 第1番Op.10-1

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本来なら聴く予定ではなかったコンサートでした。しかし、21日のアンドレ・ワッツの転倒による公演中止で急遽前日のベレゾフスキーのチケットを購入したのでした。結果、よくもまぁこんな素晴らしいコンサートを聴くことが出来た!と大満足でした。開演前にベレゾフスキーが今夜弾く5曲のアンコールを当てようクイズがあり、全曲当てた人はロシア料理にベレゾフスキーが招待なんて書いてありました。早速、私たちも書きました。チャイコフスキーとショパンのヒントがあり、私はチャイコフスキーの秋の歌だけ当たりました。これでも凄いと思いました。それにしても、レビコフなんて知りませんよ。もちろん該当者なしです!

前半はラフマニノフ。大きなベレゾフスキーの登場!私たちはギリギリにチケットを買ったので、縦長の会場の結構後ろの方でした。ちょっと遠いなぁと思いならが聴いていましたが、ピアノが鳴る鳴る。轟くように鳴る!そして、囁やくようなピアニッシモを自由自在に奏でられるのがベレゾフスキーの魅力なのでしょうね。はじめさんは全く知らないピアニストだと言っていましたが前奏曲から圧倒されていました。本領発揮はピアノ・ソナタ第2番。ラフマニノフならではの哀愁に満ちた叙情的な曲で人気がありますが、ベレゾフスキーが弾くと厚みが物凄いです。オーケストラと共演しているような錯覚にとらわれました。いやいや確かに独りで演奏していました。冒頭から引きこまれてしまいましたが、第3楽章まで、これほど短かく感じた事はなかったです。後半はどうなってしまうのでしょう。

後半はドビュッシーから。ベレゾフスキーのドビュッシーって合わないのではないかと思っていましたが、柔らかいタッチから紡ぎだされる音に、もううっとりでした。特に「亜麻色の髪の乙女」がそうでしたが、会場も水を打ったようにシーンとなって、その繊細な音を聞き逃すまいとしていましたね。次は同じ印象派のラヴェル。一番楽しみにしていた夜のガスパール。明らかにドビュッシーの時と音質が違うのです!そこにはもう暖かさは感じられなく、冷たく金属的な音なのです。同じピアノでこんなに音質を変えて弾けるものなのでしょうか。絞首台なんて、不気味な鐘の音が鳴るたびにゾクッとしてしまいました。リアルな体験でした。さぁスカルボ。この超難曲でもベレゾフスキーの手にかかるとたやすく見えました。最初は小さかった悪魔が会場内を走り回り、やがてとてつもなく巨大な悪魔へと変貌していくのですが、聴いたことがないような爆音というか轟音というか、それが耳に痛くはないのですが、怖かったです。いやぁ凄いとしか言いようがない演奏でした。会場も興奮の嵐。

いよいよ、第3部とも言えるアンコールが始まりました。スカルボの後にリストのメフィスト・ワルツを聴きたかったのですが、ドビュッシーの水の反映が来るとは全く予想がつかなった。良い意味で裏切られました。これが今まで聴いたどのピアニストよりも良かった。ミケランジェリより良かったかもと思える名演でした。もう涙が止まらない。はじめさんも泣いてました。(想い出の曲ということもあり)次に秋の歌なんて弾かれたら、もうメロメロです。なんだか考えながら5曲弾いているようにも見えましたが、拍手を入れずに立て続けに弾くわけですから大変ですよね。レビコフは誰も分からなかったでしょう。良い曲でしたが…。そして、4曲目もドビュッシーですから、会場にマッチしていたのだと思います。最後のショパンのエチュードだけが、唯一苦労していました。Op.10-1恐るべしだと改めて思いました。それでも終わったら大拍手の嵐でした!なかなか拍手が収まらず、最後は会場に投げキッスをしていました。(笑)

コンサートにはよく出かけますが、これほど良かったと思えるコンサートって実はそう多くはないです。まさに一期一会の世界で、演奏者、会場、聴衆と揃っていないと叶わないのですが、今宵は本当に良いコンサートを聴くことが出来て東京まで来た甲斐がありました。これから益々楽しみなピアニストだと思います。

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明日から東京・福岡

グループレッスン明け。今日は3人の生徒さんのレッスン。

新しく入った5歳の女の子。いつもは、お母さまと妹さんがリビングで聴きながら待っているのだけど、今日から「もうひとりでいいから」と言ったのだとか。まず手を洗にいったMちゃん。早速「せんせい~」と呼びにきた。蛇口を捻る力が弱くて水を出せないようだ。閉める方は出来た。出来るまで呼びにきていいよ。という事になった。レッスンノートを見ると今日で8回目だ。シールを貼るたびに、「せんせい~」と呼ばれる。「ここでいいの?」「そうだよ。今度きたらどこに貼るの?」指を指して「ここ」。分かっているのだけど、心配なのか毎回聞かれる。Mちゃんは、いつもきちっと椅子に座ってレッスンを受ける子。無駄な事は一切しない。8回目にもなると、だんだん弾き方も様になってくる。最後の手の取り方というか仕草は、まるで自分を見ているようだった。子供の洞察力ってスゴイ。それにしても、子供ってまっすぐな目で見ますよね。その汚れのない瞳にどう映っているのかと、ドキドキしてしまいます。初めて、ひとりでレッスンを受けて元気に帰っていった。玄関で何度もバイバイをする。また来週!

先日のグループレッスンで笑って止まらなくなった高校生。今日もレッスン中に笑い始めた。「ん、今日はひとりなので、ほどほどにね」。と言うと、それが可笑しかったのか、ほどほどに笑っていた。そういえば、レッスン室にあるクッションカバーを見て、「私の好きなブランドだ!」と言っていた。Mちゃんは可愛いものが好きなようだ。制服の無い学校なので女の子は大変だと思うが、Mちゃんはいつも可愛らしい服装でレッスンに来る。中学生の妹さんよりも、ちょっと背が低く可愛い感じのお嬢さん。そして、相変わらず大きな荷物を担いで元気にやってくるのだ。いいねぇ~。

最後は大人の生徒さん。出張が多く、夏は不定期のレッスンだったけれど、ここのところは毎週レッスン出来ている感じ。でも、なかなか練習時間が取れない生活のようで、出張から戻って来たら、まず練習をしてからレッスンにという姿勢は立派です。見習って欲しいですね。今日は「悲愴」の第2,3楽章を聴いてもらいましたが、譜めくりがとても上手です。楽譜が読めるというのは大きいですね。「メロディアスな部分もあれば、打楽器のようなところもあるんですね」などすぐに感想をおっしゃってくれました。

中学生の頃は、悲愴の第3楽章のようなテンポの速い短調の曲が私に合っていると先生がおっしゃっていましたが、今弾いてもスリリングなのですよね。特に最後の部分。ピアニッシモから鋭いフォルテで弾ききる箇所は、何度弾いてもドキドキします。5日間ピアノが弾けなくて心配ですが、明日は5時に起きて出発です。

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ピアノとの関わり&人との関わり

またキャンセルになった。連絡がないから今日はレッスン出来ると思っていたら、なんとレッスン時間丁度に電話が鳴った。ん、今日でもう数回も変更しているし、午前中に入れたので歯医者さんへ行くのは午後にしていたのに。呆れて怒る気にもならないが、具合が悪いのは確かのようだ。精神的なものなのかしらね。変更の変更は欠席であり、これ以上はキャンセル料が発生するのだけれど、それでも来る意思が硬い…。どうしたものか。朝から何だかドンヨリとした空気に包まれながら練習に切り替えた。

遠い昔。彼女の師であったI先生は私の教え子なのだが、私のかつての声楽の先生の元にレッスンに行って問題を起こしてしまった。先生から電話があってカンカンに怒っていらした。受験に備えてのレッスンではあるけれど、先生は基本的な事も含めて試験曲だけのレッスンは考えていらっしゃらないと。当然です。しかし、Iさんは、手っ取り早く、試験に出る事だけをレッスンして欲しいと言ったのだという。言い方とか態度にも問題があったのだと思うが、まさかそんな事を言うとは皆目検討もつかなかったので、私もただただ驚いて先生の剣幕を電話越しに聞いていた。そして、教えられないとおっしゃったのだ。私にも離しなさいと。とりあえず、Iさんに電話したが、彼女は呑気に札幌に出かけたまま遅い時間になっても帰ってきていない。もうこれで教室の生徒さんを先生の所で見てもらうことは絶たれたと思い愕然とした。寛大な声楽の先生がここまで怒るのだから、恐ろしい、いやいや、もっと厳しいピアノの先生にはとても紹介できないと思った。周りが離せ離せ言うなか、Iさんは毎日電話をかけてきた。何日、知らないと言っただろう。それでも電話がかかってきた。

「私からピアノを取ったら何も残らない」。これは名セリフですね。私は彼女のこの台詞を一生忘れないと思う。(笑) 結局、ピアノも声楽も楽典もソルフェージュも私が見ることとなり、無事に彼女は合格したわけだが、独りで全部引き受けた私はそれは大変だった!!卒業してピアノ講師として活躍していたが結婚する事となり、Iさんの教え子が高3の時に私の所へ来た。Iさんと同じように、声楽もピアノも楽典もソルフェージュも私が見ることとなり、無事に合格した。紹介しなかった恐ろしいピアノ先生、いや厳しい先生には、なんと大学で習うこととなり、驚いたことに恩師は彼女を気に入っているご様子だった。しかも、私の所で引き続きレッスンを受ける事を賛同して下さって、彼女は大学で恩師に、そして、わざわざ余市まで通って私のレッスンを受け続けた。社会人となった今では、もうIさんを教えた年月を遥かに超えているだろう。彼女のレッスンを通して、恩師が随分と変わった事も知った。私には手に余る曲をと口を酸っぱくしておっしゃっていたのに、彼女に与えている曲は、私からは考えられないような難曲だった。それも彼女の才能なのでしょう。

子供の頃から関わってきたピアノの存在は大きいのだと思う。口では辞めると言っても簡単なものではなさそうだ。

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箸が転んでも可笑しい年頃

昨日、今日とグループレッスンでした。いつものように演奏の後に、ソルフェージュのレッスンをしました。グループによって多少は違いますが、最近は新しい生徒さんのためにも分かりやすい基本的な事をやっているのですが、これで丁度良いということが分かりました。まず、最初に5つの音を弾いて、五線譜に全音符で書いてもらいます。これが結構できないのです。次にその5音を使って、即興で私がメロディを作るのですが、音が限定されていても、なかなか取れません。しかも楽譜に出来ないのです。

以前は8小節のメロディー聴音を行っていましたが、はじめさんは結構取れる方です。いつもは取れない生徒さんも、5音限定だとわりと出来るようになって、マルが付くと、もう大変な騒ぎです。それで、はじめさんが間違ったりすると「西川さんに勝った!」と大喜びでした。しかし、小さい生徒さんのグループでも同じ課題でしたからね。初歩的な調音なので取れて当たり前なのですが、まぁ喜んでいるのだから、いいか。(本当は、もう少しレヴェルを上げたいです)

今日は中高生のグループのソルフェージュレッスンで、何が可笑しいのか高校生が笑い出して、止まらなくなりました。それに釣られて中学生の子たちも笑っています。大人には何が可笑しいのか分からないのだから、箸が転んでも可笑しい年頃なのでしょう。そういえば、私が中学生の頃、グループでソルフェージュのレッスンを受けていましたが、やはり突然可笑しく感じて、みんなで笑い転げていると、先生が「何が可笑しいの?え、なに?教えて」とよく聞かれましたが、理由など無かったと思います。だから先生が何?と聞けば聞くほど、私たちは笑いが止まらなくなってしまいました。ふと、そんな事を思い出しました。「箸が転んでも可笑しい年頃」というのは、中高生くらいの年齢なのでしょうか。きっと、集まると楽しいからですね。

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15年目にしてタイヤ交換!?

我が家のアルデオ君は15年くらい前に購入したのだが、なんと冬タイヤを1回も替えずに今に至っているとのことで、まだ大丈夫だと思った はじめさんは先日タイヤ交換をした。しかし、周囲にまさかそんなに長持ちするタイヤはないでしょう!と言われまくり、来週は千歳空港まで走るし、とうとう今日になって新しいタイヤを購入した。だから、やはり当分は新車は買わないだろう。

先日ニセコでお野菜をいっぱい購入してきたが、昨日、生徒さんから特大の大根を2本とキャベツを一玉頂きました。車からご主人が降りるのが見えたのだけれど、あまりにも重いから持って下さったのですね。ありがとうございます!私は大根菜が大好きで、実はニセコで50円で2束買ってきたのです。これに特大が2本加わったので一生懸命食べています。特大を1本色々調理したり、切ったりなどして冷蔵庫に収めました。美瑛でカラー人参というのを見つけてピクルスを作ったところ、綺麗な赤色の液体ができました。そして、これに大根をカットして漬けるだけでサクラダイコンみたいになり重宝しています。ピクルスを作るようになってから、お漬物は買わなくなりました。小樽ビールの集まりでピクルスのヒントを貰いましたが、エリンギやブナシメジ、玉ねぎ、ブロッコリー、とにかくわりと何でもOKですね。

20日(水)は、ボリス・ベレゾフスキーのコンサートが終わってから赤坂のビヤホーンに行くつもり。はじめさんが唯一飲める小樽ビールが赤坂に在るということで、はじめさんは2,3回も行ったことがあるのだけれど、私はまだ行ったことがありません。さて、今週末は荷物をまとめなくては。練習もしっかりやっておこう。

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