周りが皆ピアノ弾きの学生の頃は、正直きつかった。仲の良い友達は、とても上手くて、いつも新しい曲を「今、こんなのやっているよ」と言って、ドビュッシーの「運動」という面白い曲をサラッと弾いた。ついこの前は「水の反映」だったのに…。そして、ショパンのスケルツォの2番を合間によく弾いていた。彼女が習っていた先生は温厚な年配の男性で、譜読みが早い彼女にどんどん新しい曲を与えていた。それが羨ましかった。そんな彼女に、私は「カッチリとした曲が合っている」と、いつも言われた。
あの人に「革命」を弾かせたら右に出るものがいない。あの人の手はグローブのように大きいから「月光の第3楽章」を軽々と弾く、などなど、それぞれ得意なものがあるのだが、私は何だろう?自分では分からなかったが、ピアノの上手い彼女に「カッチリとした曲が合っている」と言われたのが少し嬉しかった。
練習のスタートにバッハを持ってくると、展開しやすい。次はベートーヴェンでしょ。それから新曲に目を通す。新しい曲は譜読みをしながら考えて弾くのでパワーが要る。次々と曲を与えられた彼女は、やはり凄い人だと改めて思う。
暫く会っていないけれど、お元気ですか?

午後の部。こちらは小1から高1の生徒さんたち。小1のHちゃんは、スキー教室から駆けつけ、お姉さんたちの中で堂々とチェルニーの練習曲とブルグミュラーの「ひそかな嘆き」を演奏してくれました。最後に中2のMちゃんと私がピアノコンチェルトを演奏しました。「練習より速かった!」と言っていましたが、なかなか迫力のある演奏でしたよ。
最後は大人の生徒さん。発表会の後は、なかなか集まる事が少なかったので、大変盛り上がりました!演奏の方は小さい子も大人の生徒さんもみんな真剣で緊張も伴いますが、歌うという姿勢が見られ、良い演奏をする人が増えてきました。








