グレン・グールドの事を知ったのは、中学生の時。アンドレ・ワッツがバーンスタインからの依頼で、急病のグールドの代役でリストのピアノ協奏曲を弾いてセンセーショナルなデビューを飾ったという事がとても興味深くて、グールドというピアニストの事も知りたくなったのだ。グールドは謎だらけのピアニストだった。31歳でリサイタルを引退し、レコーディングだけを行うようになったピアニストだと、当時習っていたピアノの先生から、お話を聞いた。バッハのインヴェンションやシンフォニアのレッスンを受けていた時、先生はよくグールドのレコードをかけてくれた。独特な演奏と、グールドの歌う声がなんだか面白く、そして心地良かった。
グレン・グールド生誕80年・没後30年記念という事で、昨年リリースされたのが、「グレン・グールド オンテレビジョン 1954-1977」。グレン・グールドがCBC(カナダ放送協会)に残したテレビ番組の全放送という10枚組みのDVDなのだが、はじめさんが昨年購入していたのに、ようやく今頃観ているのだ…。(^^; バーンスタインが「ヤング・ピープルズ・コンサート」という番組を担当していたのは知っていたが、気難しいと思っていたグールドがまさかこのような番組に長期に渡り出演していたとは!かなり貴重な映像だと思う。これはさぞ高かっただろうと思い、はじめさんに聞いたところ、思わず「えっ、嘘でしょう~」と叫んでしまった。5,790円だなんて考えられないもの。ただ、翻訳なしなのだ。しかもグールドは、かなり早口で熱弁だ。聞いているうちに、だんだん慣れてくるけれど、勿論大雑把に聞いているだけで正確には分からない。はじめさんが購入した後に翻訳版も出たようだが、こちらは一気に金額が張って2万円以上もするようだ。でも、十分それ以上の価値はあると思う。映像が残っているというのは本当に有難いことです。時間をかけて、じっくり観ていこうと思います。

午後の部。こちらは小1から高1の生徒さんたち。小1のHちゃんは、スキー教室から駆けつけ、お姉さんたちの中で堂々とチェルニーの練習曲とブルグミュラーの「ひそかな嘆き」を演奏してくれました。最後に中2のMちゃんと私がピアノコンチェルトを演奏しました。「練習より速かった!」と言っていましたが、なかなか迫力のある演奏でしたよ。
最後は大人の生徒さん。発表会の後は、なかなか集まる事が少なかったので、大変盛り上がりました!演奏の方は小さい子も大人の生徒さんもみんな真剣で緊張も伴いますが、歌うという姿勢が見られ、良い演奏をする人が増えてきました。








