いつも「もうひといき」の判子が付いているRちゃんだが、とても綺麗な音で弾いているので、「Rちゃんの弾く音は、とても綺麗ね」と言ったら、次のレッスンは張り切ってきました。弾いている時の顔は真剣そのもの。かなり集中して弾いたのだと思います。滅多に「がんばりました」が付かなかったのに、今回は滅多に付く事が無いと言われている「よくできました」の判子を押しました。
マイペースだけど、一生懸命な大人の生徒さんHさんも、とても綺麗な音で演奏しているので、「Hさん、音がとても綺麗ですね」と言うと、ぱっとお顔が輝き「本当ですか!」とリアクションが大きい大きい。Hさんは身体が弱く歩くのも大変なのだ。今やピアノは心の支えになっている感じで、毎週一生懸命に通っていらっしゃいます。グループレッスンの週の個人レッスンは無いのに、張り切って教室にいらした事もありました。(^^;
先日は、スケールを弾く時に腕の使い方を説明しながら、もっとラクに綺麗に弾ける事をレッスンしました。途端に「あぁ本当!」と、またぱっとお顔が輝きました。とても分かりやすいリアクションで、こちらも嬉しくなります。レッスンではグランドピアノの3本のペダルを説明しますが、ご自宅にあるアップライトの真ん中のペダルの事を知らなかったようです。旦那様が休んでいる時に静かに弾きたいとおっしゃるので、アップライトの真ん中のペダルは夜間など音を小さくしたい時に使うもので、グランドピアノの真ん中のペダルとは全く違うものだと説明しました。弱くできる事も分かったので、ますます練習に励んでいらっしゃる事でしょう。明日のグループレッスンが楽しみです。
高校生の頃、とても厳しい先生をご紹介されて習う事になったけれど、どんなに練習していっても叱られるばかりだった。授業が終わってからレッスン時間までピアノをレンタルして練習していくこともあったのだが、あまりに厳しいレッスンで、ピアノから離れたくなった辛い時期だった。そんなある日の事、「あなたの弾く音は、とても暖かい音色がする」と言われた事があった。えっ!?と思った。いや、びっくりして先生のお顔を見た。褒められた事など一度もなかったから、どう解釈したら良いのか分からなかったのだ。先生が笑った顔も見た事がなかったから、正直なところ、何処かお加減でも悪いのかと思った程だった…。しかし、帰り道は、なんだか嬉しかったのを今でも覚えている。


フィンランディアホール。写真がこれしかありません…。とても立派で大きなホールでした。会場に着くと、なんと私たちはご招待席だったのです。特等席で「舘野 泉リサイタル」を堪能させて頂きました。この日、ノリノリだった舘野先生はアンコールの時、これでもうおしまいという合図でファリャの「火祭りの踊り」を最後に演奏してくださいました。コンサートは大成功でした。打ち上げは先生が「フィンランドで一番のレストラン”サヴォイ”を予約しているから」とおっしゃって、タクシーで移動しました。先生にヤンネの隣にはじめさん、私は奥様のマリアさんの横の席に座るようにとの事で英会話が苦手な私は、あまりマリアさんの質問に答えられませんでした。「ムーミン」の発音が出来なくて何度もやり直しをさせられたら、ヤンネが助けてくれました。食前酒のワイン、お料理、そして赤ワインが素晴らしく美味しかったです。こんな一流のレストランで食事をする事、ましてや舘野先生とご一緒になんて、なかなか出来る事ではありません。贅沢なひとときを過ごしました。ただ、お財布の中が心配でした。2人で35,000円でした。なかなか出来る食事ではありません。そして、スカートがきつくなってきました。







