小林愛実ピアノ・リサイタル

昨年9月に予定されていた小林愛実さんのリサイタル。体調不良で延期になったのでチケットを大切に保管していました。

愛情に満ちた温かい音色に癒される

2024年3月22日(土)7:00pm開演
札幌コンサートホール kitara 大ホール
ピアノ:小林愛実

program

● F.シューベルト:即興曲集D935 op.142
第1曲:Allegro moderato
第2曲:Allgretto
第3曲:Andante
第4曲:Allegretto scherzando

intermission        

● W.A.モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397

● R.シューマン: 子供の情景 op.15
「見知らぬ国」
「不思議なお話」
「鬼ごっこ」
「ねだる子供」
「満足」
「重大な出来事」
「トロイメライ」
「炉端で」
「木馬の騎士」
「むきになって」
「こわがらせ」
「眠っている子供」
「詩人のお話」

● F.ショパン: アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22

encore

● F.ショパン: 24の前奏曲より第17番

● F.ショパン: 幻想即興曲

天使のようなドレスで登場

先日、母が亡くなったばかりで心にぽっかりと穴が開いたような寂しさを味わっています。まるで天使のような白いドレスで登場した小林愛実さん。シューベルトの即興曲の4曲は、どれも深い愛情に満ちていていました。

先日、聴いたアンヌ・ケフレックさんのリサイタルでもシューベルトを取り上げていましたが、31歳という若さで亡くなったシューベルト晩年の作品です。私はシューベルトが少し苦手で作品90の即興曲の方は4曲、勉強しましたが、142の方は少し譜読みする程度を繰り返しています。それにしても4曲、集まると、まるでピアノソナタを聴いているような聴き応えです。

モーツァルト&シューマン

後半の最初はモーツァルトの幻想曲ニ短調から。この作品を発表会で弾いたことを思い出したはじめさんは、聴くまで忘れていたようでした。ニッカウヰスキー余市蒸留所の特別見学会のときに、リタさんのピアノでこの作品の冒頭だけを弾いて参加者から「素敵!」といわれましたが、アカデミックで私も大好きな作品です。

シューマンというと、指を痛めてピアニストを断念したことで知られますが、女流ピアニストのクララとの結婚をクララの父親ヴィークから大反対されたことでも有名です。シューマンはヴィークに師事していました。シューマンとクララの間には8人の子供がいて、子煩悩だったようです。そんなシューマンがクララへの手紙に「きっと君も気に入る作品」と書いたので自信作だったのでしょう。どの曲も短いけれど、ファンタジーに富んだ素敵な作品です。

お母さんとなった小林愛実さんの優しく美しい音色に癒され、ずっと聴いていたい気分でした。

〆は、やはりショパン!

プログラムの最後を飾ったのは「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」でした。ピアノ独奏版での演奏でしたが、何度聴いても素晴らしい曲です。小柄な小林愛実さんですが、全身全霊での演奏はとても迫力があり凄まじさも感じました。だから最後の音がまだ鳴っているのに拍手が早かった。拍手はピアニストが立ち上がってからと何度も書いていますが、まぁ演奏が素晴らしかったということの表れなので、まぁいいか。

熱烈な拍手に応えて、ショパンコンクールのセミファイナルで圧巻の演奏をされた「24のプレリュード」からAs Duの第17番でした。以前、変イ長調のこの第17番が好きですと語られたことを思い出しました。鳴りやまない拍手に応えて2曲目は「幻想即興曲」。最後の一音まで丁寧で美しい演奏でした。来場したお客さんが「綺麗だった。来て良かった」といっていました。私も来ることができて本当に良かったです。ありがとうございました。

 

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