小樽バインオフ2010

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11月27日(土)
今年もアウトドアのお友達と小樽でオフをしました。お天気が良くて何よりでした。あっという間にJR小樽築港駅に到着。午後2時にワンダーボウル小樽に集合しました。さやちゃんは観戦という事で8人でボウリング大会スタート。4位まで賞品を用意しました。

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ボウリングはすごい久しぶりというコーさん。足が長くてスリムですね。「手足が長い方がボウリングに有利だよね」と、はじめさん。学生の頃、ソフトボウルのピッチャーだった そのみさん。バックスィングが高いです。

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ノンさんは相変わらず強い。1ゲーム目はノーミスの188で、2ゲーム目は余裕でしたね。唯一サウスポーのkasさん。ローリングが良いので綺麗なストライクが出ます。みんな上手いなぁ。
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私はノンさんに追いつかず2位。今度はボウリングウェアを着て投げようかな。3位は、はじめさん。4位はkazさんでした。ボウリング大会の後は小樽バインへ移動。お腹が空いてきました。

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午後5時。最初はビールで乾杯しました!ワインは5種類をピッチャーで頼みました。初めてご参加されたコー夫妻。いくみさんは、お酒が強く、お料理も詳しくて会話がはずみました。前菜が6品もあり、それぞれが美味しくて、雰囲気も良くて、ここは良いなぁ。「こんなに会費が安くて大丈夫?」と心配そうないくみさん。大丈夫です。発表会に着たはじめさんの衣装を褒めてくれました。しかし、運動不足でズボンが入らないのはマズイですね。コーさんを見習って歩かないと…

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最初にビールを飲んで、大ピッチャーを2つ頼んだからでしょうか。酒豪が多いのに「ワインの消費が少ないね」とノンさん。いえいえ、結構飲みましたよ。今年も楽しい仲間と素適な時間を過ごせて嬉しかったです。皆さん、どうもありがとうございました。(^-^)

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「ショパンの旅2010」 及川浩治ピアノリサイタル

11月23日(火)
場所:札幌コンサートホールKitara大ホール
ピアノ:及川浩治

及川浩治さんのリサイタルに出かけました。前回聴いたのは、2007年12月でした。骨折して諦めていたのですが、車椅子で「激情のベートーヴェン」を聴いた事を思い出します。あの時は本当にしんどかったです。

その後、及川さんは体調を悪くされて休養されましたので、久しぶりでした。ステージには譜面台とマイクがセットしてあり、解説をしながら旅をするという及川さんのスタイルでした。

元気良くステージに登場して、のっけから「英雄ポロネーズ」には、びっくりです。早速はじめさんの反応がありました。「ピアノに苦労しているなぁ。スタインウェイの方が良いのかもね・・・」。ピアノはスタインウェイでしたよ。前半は、ちょっと真面目な感じ。やや無難にまとめている感じがしましたが、最後の2曲「幻想即興曲」「バラード第1番」あたりから、音の鳴り方、表現に変化を感じました。

ややクセのある歌い方でしたが、だんだん乗ってきているのが伝わってきました。気合の入った演奏で、咳をする人が多かった会場が静まり返ったのです。それくらい素晴らしかった。圧巻のコーダ聴いて、休憩中に今年レコーディングされたバラードのCDを買いました。

後半も、素晴らしい集中力と演奏で、はじめさんは「面白い」「凄い」を連発。「グランドワルツ」Op.42、「子守歌」、そして、最後の「バラード第4番」が得に良かったです。何故かバラード第2番だけプログラムに入っていなかったのですが、バラードを弾く時の気合が全開モード。

印象的だったのは、第4番の56小節目。Gesのテヌートの部分が、もの凄く長かった事。この部分は、ピアニストによって様々。さらりと弾く人もいれば、力説して弾く人も。ステージならではの演奏かと思いましたが、CDの方も同じくらい長いので、それが及川さんの解釈なのでしょう。私は好きです。それと、124小節はエキエル氏と同じ(明るい和音)演奏でした。

コーダに入る前に、ちょっとタキシードの襟を正して「さぁ行くぞ!」という感じが伝わってくるのも印象的でした。聴く側も、ドキドキしながら、その熱い演奏に聴き入りました。大ホールでピアノを轟かすのは大変ですが、低音の迫力と煌びやかな高音。音の渦に巻き込まれたという感覚でした。ブラボー!アンコールは「ノクターン遺作cis moll」。「子守歌」にも、うっとりしましたが、美しい演奏でした。

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休憩中に買ったバラードのCDにサインをしてもらいました。私もバラード頑張らなくては!満足そうな、はじめさん。いつもはカメラを持参するのに集中して聴きたかったのでしょうか。今回はipod Touchで写真を撮りました。

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コンサートの後、遅い昼食となりました。円山クラスの「てつや」に入りました。はじめさんは「みそチャーシュー」1,000円。私は「じゃんじゃんめん」900円。ちょっと高いけれど、上品なラーメンという感じで美味しかったです。はじめさんも丁寧に作っていると言っていました。支払いの時に1,995円と言われたので、あれ?と思いました。消費税が別になっていたのですね。2回、高いなぁと思ってしまった我々です。(^^;

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いい夫婦の日

いつも、「今日は何日?」とか「今日は何曜日?」とか聞くはじめさんだが、今朝は唐突に「今日は、いい夫婦の日だ。そして、来月は結婚記念日だ」と立て続けに、ひとりごとを言っているではないですか。何か魂胆でもあるのか、それともプレゼントの催促なのか…今晩はファスティング中止でワインで乾杯しようという魂胆なのでしょう。

今日は体験レッスンが入って、新しく生徒さんが仲間入りしました。エレクトーンを従妹から譲ってもらったとの事でエレクトーンを習う事になりましたが、教室のエレクトーンは古い機種なので2年前から発表会ではピアノのみになりました。生徒さんも出来ればピアノの生徒さんのみにしたいところですが、そうも言っていられないですね。持っている機種を調べると古い型のようです。教室のELも対応の楽譜がかなり少なくなっていると聞きました。工夫してレッスンしていくしかないようです。

明日は午後の早い時間にピアノリサイタルがあり札幌へ出かけます。今週末はアウトドアのお友達と恒例の「小樽バインオフ」があり、みなさん、張り切っているようです。幹事なので風邪をひかないように気を付けて、楽しみたいと思います。(^-^)

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音が綺麗ね

いつも「もうひといき」の判子が付いているRちゃんだが、とても綺麗な音で弾いているので、「Rちゃんの弾く音は、とても綺麗ね」と言ったら、次のレッスンは張り切ってきました。弾いている時の顔は真剣そのもの。かなり集中して弾いたのだと思います。滅多に「がんばりました」が付かなかったのに、今回は滅多に付く事が無いと言われている「よくできました」の判子を押しました。
マイペースだけど、一生懸命な大人の生徒さんHさんも、とても綺麗な音で演奏しているので、「Hさん、音がとても綺麗ですね」と言うと、ぱっとお顔が輝き「本当ですか!」とリアクションが大きい大きい。Hさんは身体が弱く歩くのも大変なのだ。今やピアノは心の支えになっている感じで、毎週一生懸命に通っていらっしゃいます。グループレッスンの週の個人レッスンは無いのに、張り切って教室にいらした事もありました。(^^;
先日は、スケールを弾く時に腕の使い方を説明しながら、もっとラクに綺麗に弾ける事をレッスンしました。途端に「あぁ本当!」と、またぱっとお顔が輝きました。とても分かりやすいリアクションで、こちらも嬉しくなります。レッスンではグランドピアノの3本のペダルを説明しますが、ご自宅にあるアップライトの真ん中のペダルの事を知らなかったようです。旦那様が休んでいる時に静かに弾きたいとおっしゃるので、アップライトの真ん中のペダルは夜間など音を小さくしたい時に使うもので、グランドピアノの真ん中のペダルとは全く違うものだと説明しました。弱くできる事も分かったので、ますます練習に励んでいらっしゃる事でしょう。明日のグループレッスンが楽しみです。

高校生の頃、とても厳しい先生をご紹介されて習う事になったけれど、どんなに練習していっても叱られるばかりだった。授業が終わってからレッスン時間までピアノをレンタルして練習していくこともあったのだが、あまりに厳しいレッスンで、ピアノから離れたくなった辛い時期だった。そんなある日の事、「あなたの弾く音は、とても暖かい音色がする」と言われた事があった。えっ!?と思った。いや、びっくりして先生のお顔を見た。褒められた事など一度もなかったから、どう解釈したら良いのか分からなかったのだ。先生が笑った顔も見た事がなかったから、正直なところ、何処かお加減でも悪いのかと思った程だった…。しかし、帰り道は、なんだか嬉しかったのを今でも覚えている。

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函館・大沼「小食ツアー」

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11月14日(土)
母と一緒に函館へ一泊旅行してきました。朝8時に出発して、蘭越の道の駅でちょっと休憩。車が空いていて、お天気も良く快調に走りました。八雲飲料に到着。行きに2リットルのペットボトルに2本だけ汲んで、帰りにまた寄る事にしました。

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お寿司には目が無い母のリクエストで桔梗町にある「よいしょ」に初めて来ました。実は「鮨のかわむら」へ連れて行きたかったのですが、TVで「じゃらん」の放送を見て、1,000円でこんな豪華なランチが本当に食べられるの?と思うような番組でしたし、11月19日までの期間限定だったので3人の意見でこちらに決めました。12時半頃に着くと、広めの駐車場が満車でした。少し待って3人でカウンター席に座りました。右がTV放送された握りランチ。これに2の膳と茶碗蒸し、お味噌汁、食後にはコーヒーが付きました。彩がとても綺麗。はじめさんは、海鮮丼(800円)も食べるつもりだったようですが、函館米「ふっくりんこ」がお腹の中で膨れたのか凄いボリュームで無理だったようです。これで1,000円はすごいなぁと思いましたが、私たちにはシャリが柔らかすぎでした。

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夕暮れの大沼。駒ケ岳をバックにとても綺麗でした。「ブロイハウス」で「大沼ビール」を飲みたかったのですが、お店が終わっていて残念。ホテルの温泉に入って午後6時頃にどこのお店で夕食にしようか相談していると、お腹が空いてきました。右は夕食に訪れたお店「チャレンジビーフ 大沼黒べこ」。はじめさんは「ケルン」でリベンジしたかったようですが、「ケルン」は、固めのハンバーグですし、待ち時間の事を考えると母にはむかないと思いました。ここは初めて入ったお店ですが、母は大変気に入ってくれました。大沼ビールで乾杯。グラス650円と、ちょっと高いですがフルーティで美味しかったです。 運転手のはじめさんは羨ましそうに見ていました。

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左は、はじめさんが頼んだ「ビフテキ重」1,980円。母と私はモッツァレラチーズがたっぷり乗った女性に人気のハンバーグ1,280円(ライス200円)にしました。これがメチャウマでした。とにかくお肉がとっても柔らかくて、とろけるようでした。そして、モッツァレラチーズがのびるのびる。お肉との相性がバッチリでボリュームもありました。ここのところ小食になったという母はライス無し、お肉もたっぷりのサラダも全部は食べれず、はじめさんに手伝ってもらいました。はじめさんのビフテキも美味しかったのですが、このハンバーグは今までのどこのものとも違って桁違いの美味しさでした。何しろ、母はハンバーグだと知らずに食べていたようで、「えっ、あれはハンバーグだったの!」と驚いていました。2年ぶりに泊った大沼プリンスホテル。景色が美しい、お水が美味しい、温泉が良い、朝食が付いてリーズナブルなのが更に良いです。入浴後に2次会。市内のスーパーで買った「お刺身」が格別に美味しくて、小食だという母ですが、ほとんど一人でイカ刺しを食べていました。「流石は函館。イカが美味しい!」ですって。そして、「はこだてわいん」でゲットした樽熟の赤が素晴らしく美味しくて大満足でした。翌日は朝風呂が気持良く、朝食の後、はじめさんと2人でポールも持ってノルディックウォーキング。2年前に、ここで知ってから始めたウォーキングですが、フカフカの芝の3キロコースは最高です。2周する意気込みでしたが、しばらくぶりのウォーキングでしたし、雨が降ってきて急いでホテルに戻りました。背骨を骨折してから「食べられなくなった」と言うのが口癖になっている母ですが、ホテルの朝食バイキングではパンを3個も食べているし、私たちがお腹がいっぱいで昼食どころか夕食まで何にも食べなくて良いくらいだったのに「甘いものが食べたくなった」と言って、一人でアイスを食べているし、元気元気。函館好きな母は、元気なうちに「鮨のかわむら」と、あの柔らかくて美味しかったお肉の「黒べこ」へ行きたいと言っていました。

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函館といえば

函館市民は、お寿司と答える人が多いとか。朝市でしょう、いや、やっぱりイカでしょうという声が聞こえてきそうですけど。今回は母と一緒なので「トマニン」ではなく、母の大好物である、お寿司です。

以前、母を連れて行った「鮨のかわむら」が大絶賛でしたが、先日「じゃらん」を見て期間限定の寿司ランチ1,000円を目指そうと思います。タイムリーな事に11月19日迄なのだそうです。昨年の「じゃらん」の企画、道の駅ワンコイン・ランチ。「なとわえさん」でのランチが凄く良かったので、期待が高まります。
昨日は嵐のような日で、どうなる事かと思いましたが、今日はお天気も良くドライブ日和。
今年、3度目の函館。楽しい旅になりますように。

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武満 徹 / Piano Distance

私たちがフィンランドに訪れたのは1996年2月だが、その年の9月にレコーディングされた舘野先生による武満 徹さんの「ピアノ・デイスタンス」というCDがある。このCDを最初に聴いた時、正直なところよく分からなかった。ふと思い出して、数日前から聴いているのだけれど、すごく良い。どうして、この良さが分からなかったのだろう…。
このCDを聴いていると、左手だけであれだけの音楽を表現できる基盤はすでに出来上がっていたとのだと思いました。偉そうですみません。
舘野先生ならではの美しく透明感のある音が空間に広がり、その音を聴いていると、静寂な世界へと誘われます。CDの解説を書いている横溝亮一氏は、「舘野は否定するかもしないけれど、透明な響きの感覚は、北欧フィンランドの自然の中で培われたものも影響しているのではいか。フィンランドの静寂な中で、武満サウンドの表現感覚を会得してしまっていたのではないだろうか。」と。
舘野先生は、《閉じた目 Ⅰ》と《フォー・アウェイ》が得に好きだということですが、私も同じです。あまりリサイタルで武満氏のピアノ曲を聴いた事はありませんが、横浜フィリアホールで小菅 優さんが《雨の樹 素猫》という曲を演奏したのを聴いたことがありました。プログラムの中に武満氏の作品がこの1曲だけ入っていて、それがかえって印象に残っています。

この数日、「ピアノ・ディスタンス」を聴いていて、もうひとつ、ふと思い出したのは2000年5月に、著書「ピアノ奏法」で知られているピアニストの井上直幸さんとフルートの阿部 博光さんの演奏を札幌で聴いた時の事。その時に書き留めた記事の一部です。
今まで親しんで来た曲が、空間にメロディーの線を織り込む事で、その空間に彩りを与えているのに対して、現代曲は無の領域に様々な音を散りばめる事で空間そのものを作り出しているような気がしました。音楽がイメージの具象化であるとすれば、現代曲のそれは、より直接的なアプローチなのかもしれません。一見突拍子も無いような音が次から次へと飛び出ては消えていく、そんな無秩序な印象も受けますが、それをフレーズとしてではなく、全体が醸し出す印象として捉えると、確かにそこには計算されたイメージの場が作り上げられているような気がします。
惜しくもお亡くなりになったピアニストの井上直幸さん。この演奏会を聴けて良かったなと思いました。

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レッスンが上手く運ぶとき

ピアノが楽しくなるためには、当たり前の事だけれど、やはり弾けるようになることだと思う。少しずつでも上達していけたら、今度はもっと頑張ろうと思うものです。生徒さんが頑張ってきたレッスンは、先生も楽しく、次はもっとこうしようと発展したレッスンが出来ます。レッスンが上手く運ぶときは、トントン拍子に生徒さんも上達していくものです。最近は、ハッスルして教室に来る生徒さんが多いので「頑張りました」のご褒美シールが、どんどん減っています。これは先生として嬉しい悲鳴なのです。更に上のランクもあり「よく頑張りました」の時はステッカーシールに昇進します。こちらはゲットするのは難しいのですが、ここのところよく出ています。やはり嬉しい悲鳴です。
トントン拍子に運んでいる生徒さんも、乗り越えなくてならない壁もあったはずで、ほとんどの生徒さんが経験するのだと思いますが、弾けない時、思うようにいかない時は辛いですね。もちろん、そのためにレッスンはあるのだから、「こんな風に練習してみては?」とアドヴァイスをして、「あぁ、なるほど」と弾いてみて楽になったり、弾けるようになって納得した時は、大抵の場合は上手く運ぶのだけれど、アドヴァイスしても反応が無かったり、「楽譜に書いたら?」と言っても渋々。ようやく書いたかと思ったら、薄い字で読めない有様だったり。レッスンでは生徒さんが自発的に楽譜に書き込みするのですが、こんな時は先生が濃い字で書かなくてはなりません。自分に対して腹が立つのか、照れ隠しなのか、そんな状態の時は空回りが続きます。いけないという事は本人も分かっていると思うのだけれど、「何のためにレッスンに来ているのか」を今一度、初心に帰って考えてみて欲しいと思います。弾けないのは楽譜が読めないという場合がほとんどです。そして、本当は読めないのではなく、読むのが億劫になっているのだと思います。
ハノンのようなパターンの練習でも、楽譜を読まないまま弾こうとすると、パターンが頭に入っていないので、つっかえて、こんがらかってしまいます。最初の1小節を把握したら、もっとラクに弾けるのに。「練習=弾く事」になっているようですが、口を酸っぱくして言います。読めないと弾けません。
「最近、宿題が多い」という生徒さんですが、満更でもない様子で、新曲でも1週間であげるくらいに、よく勉強してきます。「そうね。あなたが頑張るから、ちょっと多いかも知れないから、その辺は加減してね」と言うと、ニッコリ。レッスンが上手く運ぶときは、お互いが嬉しいのです。

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10年日記/石原出版社

IMG1996年のフィンランド旅行の写真に果たしてコメントを書くことが出来るだろうかと心配していたら、はじめさんに「10年日記を見たら?」と言われた。

今でこそブログの時代だが、その昔は私もマメに日記を書いていた。10年も毎日書くなんてスゴイ。続けられたのは、数行しかないのと、多くを書き留めたい時は後ろに補足ページがあったからだと思う。フィンランドへ旅行した年は、波乱万丈の年だった。

トンネル崩落事故が起きる前に古平へのレッスンはその年の3月いっぱい迄と生徒さんに伝えていて、私が古平へ通ってレッスンしていた生徒さんの、ほとんどは余市まで通ってくれる事になっていた。しかし、トンネルを通るのが怖くて何人もの生徒さんがやめた。私も事故の後、トンネルを通って古平へ行くのは怖かった。事故現場以外のトンネルも。

勇気付けられたのは通ってきてくれた生徒さんと、そのご父兄に「生活していくためには通らなければならないトンネルだから通います」と言ってくれたこと。

この年、間宮芳生氏の「地球のともだち」という楽譜を手に入れたくて注文したけれど、残念ながら絶版になっていて楽器店の人に直接、間宮先生にお電話してくださいと電話番号を教えてもらった。

ちょっと、びっくりしたけれど電話してみると、奥様が出られて楽譜を送ってくださることになった。楽譜と一緒に、間宮先生から「お手紙ありがとう。ご活躍をいのります」とフィンランドの絵葉書が添えられていて、とても嬉しかった。温かい方ですね。

「地球のともだち」は、以前、舘野先生が札幌で子供たちと連弾した時に素敵な曲だなぁ、私も発表会で取り組んでみたいと思いました。間宮先生が送って下さったお陰で、この年の発表会で子供たちと演奏することができました。

フィンランド旅行の後、日本で舘野先生にお会いしたのは6月2日、札幌のタワーレコードで。そして、5日後の6月7日に札幌パームホールのリサイタル。演奏後に間宮芳生氏作曲のピアノ協奏曲第3番&ピアノソナタが入っているCDにサインをして頂きました。

舘野先生は、さりげなく「そうそう、写真を持ってきたよ。ちょっと待ってて」とおっしゃってサイン会の席を立って写真を持ってきてくださったので、びっくり!それは、舘野先生のホームコンサートの時に、先生に撮って頂いた写真でした。

写真を持ち歩くのは大変なのに、フィンランドからわざわざ。しかも、大きなサイズで。はじめさん共々感激しました。間宮先生から楽譜を送って頂いた事をお伝えすると、「あれは、素敵な組曲だよね」と。

10月29日には札幌サンプラザで舘野先生の還暦祝いのリサイタルがありました。10年日記を読むと、先生はアンコールを6曲も弾いてくださったのですね。ロビーでヤンネに声をかけられて、マリアさんも一緒だと聞きました。そして、10月31日には函館の五島軒でディナーコンサート。先生とヤンネのデュオリサイタルがありました。素敵な演奏で、お料理も美味しくて幸せな時間でした。ヤンネにワインをプレゼントしました。

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スウェーデンでトンネル崩落事故を知る/想いでのアルバム6

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1996年2月11日はフィンランド最終日。午前中は自由行動で皆でロックチャーチルへ行く事に。テンペリアウキオ教会にやって来ました。大岩をくりぬいた中に作られている珍しい建物です。ヘルシンキの人気の観光スポットになっているようです。中に入ると厳かでした。しばし独りの時間に浸っていました。

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夕方、フィンランドからスウェーデンへ渡る豪華客船シリアラインに乗車。私たちが乗ったのは「セレナーデ号」。氷の海を渡ります。

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乗船の時に写真を撮られましたが、なかなかよく映っていたので記念に買いました。船の中はまるで街のようにお店がいっぱいでした。夕食はスモーガスボード。豪華なお料理!いったいどこまでお料理が続いているのかしらと思いました。一番気に入ったのはレッドキャビア。玉ねぎとサワークリームが付いています。これを頂くとマリアさんの事を思い出しました。おなかがいっぱいでデザートまでいけませんでしたが、この30分後に2次会があり、皆で13Fのバーへ繰り出しました。カクテルとビールを飲みました。サウナにも入りたかったなぁ。残念。
プロムナードで「アーリッカ」のお店に入り、またいっぱいお買い物をしました。全部欲しくなるくらい可愛くて素敵なんだもの。

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1996年2月12日。スウェーデンに着きました。ストックホルムの市内観光でガムラスタン、王宮、市庁舎、カクネス塔などを見学しました。

SCN_0073バーサー号博物館です。この見学の後バスに乗ったとき、ガイドさんから「北海道から参加の方は、いらっしゃいますか?」と聞かれました。北海道のどこかでトンネルの崩落事故があったという事を聞きました。詳しい事は何も分からなかったので、はじめさんも私も旅を満喫しました。スウェーデンはフィンランドより都会的でした。建物は壮大で、まるでガリバーの国に来たように感じました。

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ストックホルムの「レソ レンゲル プラザ」に宿泊。明るい配色のホテルでした。 ホテルに到着してから2人でNKデパートへ行きました。ここでも木で作られた可愛いチューリップの置物を2つ買いました。夕食前だというのに、はじめさんはケーキをたくさん買って、冷蔵庫もないので1個半食べました。(^^; 最後の晩餐は皆でタクシーに乗って市内のレストランへ。タクシーの運転手によっては、観光客だと分かると、わざと遠回りしたりするようです。私たちの乗ったタクシーは工事現場へ行ってしまいました。明日は帰国なので荷物の整理をして、はじめさんは早く寝てしまいましたが、私はTVでも見てみようと思いました。ちょうど日本語でニュース番組が放送されていました。しかも、見たことがある映像でした。ニュースキャスターは、しきりに「余市側」とか「古平側」とか言っています。トンネルの崩落現場だったのです!ガイドさんが言っていた北海道の事故が、まさか地元だったなんて…。豊浜トンネルは、母が仕事で毎日通るトンネルで、私も古平に週に1度レッスンに通っていて、古平からも生徒さんが来ています。比較的、新しいトンネルなのに崩落ってどういうことなのか。頭が真っ白になり、はじめさんを起こして家に国際電話しました。日本時間は朝8時頃でしたが、母が出てホッとしました。バスと車が一台トンネルの中に埋まったままだという事ですが、かなり絶望的だという事でした。でも、生徒さんは無事だと知りました。事故は2月10日の午前8時10分頃に起きて、母が現場に10時頃着いた時は通行手来ませんと案内があったそうです。

SCN_00781996年2月13日。朝もNHKのニュースを見ていた。朝刊でトンネルの中で押しつぶされたバスの写真を見て絶句しました。事故は10日に起きたけれど、どうする事も出来ないので旅行の最終日に分かって良かったのかも知れません。しかし、帰りの約10時間のフライトは切なかった。日本に帰ったら大騒ぎになっているだろう。ドライシェリーを飲みながら窓側の席からオーロラが見えた。ちょうど日本からオーロラを見るツアーに参加した女の子たちが乗っていて、ラップランドでマイナス33度の中を3時間も待っていたけれど見えなかったという話を聞いた。私たちは今、飛行機の中からオーロラを見ているのだ。涙が出た。ツアーの皆さんとは成田で解散。東京は25度もあってフィンランド帰りの私たちには暑すぎました。1週間のフィンランド旅行。あまりにも素敵な事がいっぱいで、貴重な体験をさせてもらいました。事故の事は辛い出来事でしたが、もし、旅行に出かけなかったら事故発生の日にレッスンをしていただろうし、古平からバスに乗ってくる生徒さんが居たので神様が助けてくれたのかも知れないと思い感謝しました。

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