難易度の偏見

生徒さんが目標にしたいNo.1は「難しい曲を弾けるようになる事」。
「この曲とあの曲のどっちが難しい?」
難しさは、人によって異なるものかも知れませんね。

全音ピースの難易度ですが、かなり偏見に満ちているように思います。
例えば、ドビュッシーの”子供の領分”の「人形へのセレナード」は、E=上級。ところが、「ゴリウォークのケークウォーク」は、B=初級となっています。そんなに大差があるでしょうか?私は、どちらかと言えば「ゴリウォークのケークウォーク」の方が難しく感じます。譜読みが大変なのも後者でしょう。私なら、どちらも難易度はCにします。そして、リストの「ラ・カンパネラ」が、E=上級。なんと、「人形へのセレナード」と同じレヴェルになっています。それに対し、ショパンの「別れの曲」は、F=上級上という不思議。
”子供の領分”は、ブルグミュラー25のレヴェルの生徒さんでも弾けると思いますが、発表会で各曲をそれぞれ担当してもらう時には、難易度の掲載が無いスコアの方が生徒さんにとっても良いと思います。

B=初級のベートーヴェンの「エリーゼのために」は、ブルグミュラー25が終わる頃に生徒さんに課題として出していますが、オクターブが届くかどうかという手の大きさにもよりますが、そんなに簡単でしょうか?ブルグミュラー25で、しっかり力を付けるとソナチネへの導入は、かなりラクなように感じます。ソナチネ全楽章の譜読みがそう難しくないと言う生徒さんが増えています。ソナチネが弾けるという事は、ちょっと手を伸ばせば、かなりの曲が弾ける範囲にあります。まぁ、譜読み=弾けるという事ではありませんけれど。

私はベートーヴェンのピアノ・ソナタ7番を練習中ですが、「月光」、「テンペスト」、「告別」などを弾いた後でも、難しいと感じます。しかし、難易度で示したら、比較的易しいソナタという事になっているようです。

ヴァイオリンの友達が「易しい曲なんて無い」と、さりげなく語っていましたが、私もそう思います。

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