2008 / 06/ 25(水) - 06/ 29(日)





GPSマップはこちら

6月に東京でコンサートを聴くというのが、この数年続いていますが、
今年はなかなかスケジュールが合わず、諦めかけていたのですが、
ケマル・ゲキチさんのコンサートが、
6月26日に新潟、28日に浜松で行われるという情報があり、
もしかしたらと思い、フェリーの時間などを調べて、はじめさんに計画を立てて貰いました。
6月というのは、発表会の時期からみてもまだ余裕がありますし、季節も良く、
また、AirDoも格安料金で乗れる事が多いのです。
いつもの様に、東京往復をAirDoにして、東京から浜松までの小旅行というのが
予想だったのですが、、新潟のホールりゅーとぴあがとても良さそうな感じだったことや、
フェリーの旅の面白さに味を占めていた事、
新潟は通過することはあっても、新潟自体を旅した事がなかったという事、
いつものように、ベネフィットで、新潟のホテルが安く泊まれる事などの理由で、
今回は、新潟へ行くことになりました。

さて、帰りはどうしたものかと思案した結果、フェリー往復というのも味気ない
ですし、昨年の旅行で味わった仙台の牛たんが事の外美味しかったこともあり、
仙台経由で帰ることになりました。

その後も、新潟連泊にするか、仙台連泊にするか、あるいは、
仙台から余市までの間に別のところに寄るかといった様々な計画が
立てられましたが、結果として、仙台連泊、仙台からは丸1日かけてJRで余市まで
帰ってくるという計画となり、その後、いざJRの予約をしようかという時になって、
「やはり丸1日JRは辛いなぁ」という話になり、調べてみたら、
ANAが(JRより)安く乗れそうなので、仙台空港→千歳→余市という事になりました。
このことで、最終日、当初の予定より、更に半日仙台を楽しむ事ができました。

さて、左の写真は、今回乗った、新日本海フェリー、小樽→新潟でのものです。
小樽のFTはとても綺麗で、(私達は入りませんでしたが)温泉も付いています。
船は、昨年乗った太平洋フェリーの"きそ"に比べると、見劣りしますが、
空いていましたし、海の見える1等4人部屋を確保できたこともあって、
快適でした。
出航してすぐにはじめさんが船酔いでダウンしてしまいましたが、
少し休憩してお風呂に入ってからは復活。
持ち込んだワインを飲んだり、母に作ってもらったお弁当を食べたりしながら、
あっという間に新潟に到着しました。




新潟港着、6:00 AM の予定が、上の写真が 5:56 となっていますから、
10分くらい早く到着しています。
下船準備は30分~1時間くらい前からアナウンスなどがあり、
はじめさんは眠そうです。

雨だったらタクシーでホテルまでと思っていたのですが、晴れ。
早朝から、バス停まで、荷物を持ってテクテク歩きます。
もう少しでバス停だというところで、6:03のバスが行ってしまいました。
次は40間後。あらら.....
しかし、よく見ると新潟駅行きのバス停の他にもう一つのバス停があります。
そちらは、10分待ちくらいだったでしょうか、ホテルは万代という、新潟市内のバスが
殆ど通る場所にあるので、こちらのバスでも行けそうです。

バスは後ろ乗り前降 りだったので、ドアが開いた瞬間に、
乗客(この時間から通勤ラッシュ!)の一人に「万代まで行きますか?」聞いたところ
行くとの事返事だったので、飛び乗りました。

新潟FTから、ホテルまでは、10分か20分くらいだったでしょうか、
ほぼ満員のバスで、大きな荷物を持ってちょっと迷惑だったかも。

でも、無事に万代へ到着、ホテルは......と見ると、びっくり!
はじめさんは、ビジネスホテルだと思い込んでいた様ですが、
堂々とした、とっても立派なホテルが、目の前にどーんとありました。

さて、無事ホテルに到着して、荷物を預かっていただいたのは良いとして、
朝7:00前。 こんな都会なら、この時間からやっているSPAとかがあるに違いないと
フェリーでは、計画を立てていたのですが、近くには無いようです。
思案に暮れていると、ホテルの受付の方が、とりあえず、ホテルのレストランで
朝食でもいかがですか?と、割引券をくれました。
本当はチェックインの時に頂ける券だったようですが、どうせ宿泊されるのだし、
たぶん大丈夫ですよという事でした。優しいなぁ。

レストランは7時からなので、少しだけ待ってモーニングとなりました。
モーニングメニューはバイキングとハーフバイキングの2種類。
フェリーで結構いろいろ食べたりしていたので、ハーフバイキングを選択。
バイキングといっても、自分で取りに行くのではなく、
ジュースとコーヒーとパンを持ってきてくれるというものでした。
パンもコーヒーも、さすがにホテルだけあって美味しかったです。
それでも朝食としては十分だと思ったのですが、パンを食べ終わって
コーヒーを飲み終わる頃に、ウエイトレスさんがやってきて、
「パンとコーヒーのお代わりはいかがでしょう?」
一瞬目が点になりました。お代わりもできるの??
というわけで、結局パン〇枚とコーヒー3杯も飲みながら、
1時間もレストランで食事をした結果、
他に時間をつぶす手立てに悩むこともなく、新潟旅行開始となったのでした。


身軽になってホテルを出て、まずは、翌日の仙台まで高速バスのチケットを買いに
バスセンターへ。 予約は事前に済ませてあります。
その後は、カーブドッチというワイナリーへ行く予定だったのですが、
バスで30分くらいなので、あまり早く行っても仕方ないと、
新潟駅まで歩くことにしました。

新潟駅では、もうお店がオープンしていて、その中にお酒コーナーを発見。
試飲もできるようです。
試飲しながらそこのお兄さんと話がはずんで、いろいろ教えてもらいました。
その話の中で、カーブドッチの事も聞いてみたのですが、
そこで、はじめさんがインターネットで調べていた場所は、ワイナリーではなく、
カーブドッチが出しているレストランの場所だということが判明。
ではワイナリーはいずこ?という事になったのですが、すっごく交通の不便な
場所にあるとの事。
慌ててワイナリーに電話したり、観光案内所に聞いたり、
新潟交通の案内の人に聞いたりした結果、
JRで40分くらいの駅から、日に数本しかない登山バスに乗っていくしかないと
いう事が判明。新潟交通の案内の人も20分くらいかけて調べてくれました。
もし、駅からタクシーを使うとすれば、片道2000円以上はかかるとのこと。

ガーン!
初日からスケジュールが.....他にどこへ行くといっても、
コンサートの時間もあるし、どうしたものかと、バス亭で緊急会議。
約5分間の協議の結果、初志貫徹、タクシー代払っても、
折角なので、ワイナリーへ行こう!
今から行けば丁度昼食の時間だし丁度よいではないか!
ということになり、予定決行!

さっそく新潟駅から、JRに乗り込みました。


























大正解!

なんと、こんなに写真を載せてしまうほど、カーブドッチは雰囲気の良い所でした。

新潟から、JR越後線で、越後曽根まで、そこから、
タクシー(運転手は寝てたので起こしました)に乗って、ワイナリーまで、
片道 2,800円。往復のJR代とタクシー代で、ワイン3本は買えそうな勢いでしたが、
それでも来てよかったと思える所でしたよ。

そうそう、新潟港で乗ったバスの乗客の人たち、ホテルの人、新潟交通の案内の人、
ホームページをプリントして追いかけてきてくれた観光案内所の人などなど、
新潟の人たちはとっても親切でした。
そして、このカーブドッチの、レストランの人、売店券受付の人もとっても親切だというのが
とても嬉しく、印象に残りました。

カーブドッチでは、ちょうどランチの時間という事もあり、
朝たっぷりのパンとコーヒーを食べたことも忘れて、
ホームページで目をつけていた「薪小屋」というレストランに入りました。

ランチメニューは、写真の黒板の通り。
不思議なのは、ワイナリーなのに、地ビールも作っていて、
作りたてのビールが飲めます。
それも、3種類あって、いろいろ楽しめるように、110ccのかわいいグラスなんです。

私達は、ランチコース+パスタコース を組み合わせて頼んだのですが、
ちゃんと二人で取り分けて食べられるように配慮してくれました。
お食事もビールもとっても美味しかったです。

お庭もとても素敵だったし、「新潟の山里にあった200年以上前の古い民家を移築し、
日本の古い部材と伝統的なドイツの建材を融合させて作り上げた」という建物も
とっても素敵でした。

食事が終わって、一息ついた後、天気が良いので、少しお庭を散歩しました。
あれあれ、猫ちゃんがいっぱい!
生まれてすぐの赤ちゃんもいました。
「子猫をもらって下さい」と張り紙があり、最後の一匹なのだそうです。
猫ちゃんたちも、のどかな雰囲気を楽しんでいるようで居心地が良さそうでした。

売店でタクシーを呼んでもらい、
タクシーが来るまでそれまで今夜飲むワインを買おうということになりました。
売店ではワインの試飲ができるのですが、2000年くらいからのビンテージ物を
含めて、どのワインも、一杯100円で飲めるとのこと。
どれもこれも飲んでみたくなりましたが、はじめさんと二人で、4種類くらい飲みました。
結果、今宵のワインは「セミヨン(白)」に決定。
セミヨンもビンテージでありましたが、タクシー代がかかってしまったことや
旅行中という事もあり、気軽に飲める価格の2007年ものをチョイス。

結局、新潟では、楽しい小旅行となりました。
美味しいワインも手に入って、満足です。
さて、再び万代の、ホテル新潟です。
今度は、ちゃんとチェックインとなりました。
改めて見ても立派なホテルだなぁと思いましたが、
部屋に入ってまたびっくり。
広くて綺麗な部屋。しっかりしたベッドに、充実したアメニティー。
バスローブまでついています。

早速冷蔵庫にワインを入れて、シャワーを浴びて一休み。

十分な休息をとってから、いざ、りゅーとぴあでのゲキチコンサートへ!






万代から"りゅーとぴあ"までは、バスですぐです。
距離感覚としてはそうなのですが、新潟は余市とは比べようも無い大都市で
ホテルから”目の前”のバスセンターまでや、
バス停から”すぐそこ”のりゅーとぴあまでも結構歩きます。
おまけに、りゅーとぴあ着いて、またびっくり。
何と巨大な建物でしょう!
キタラに匹敵するくらいのコンサートホールが、更に大きなドームの中に
丸ごと入ってしまっています。
その巨大なドームの屋上は、芝生になっていました。(上から2枚目の写真)

ホールはとても綺麗で、トイレの案内板も踊っていました。

コンサートについては、コンサートノートに書きますが、
新潟まで聴きに来て本当に良かったと感度する内容でした。

ただ、りゅーとぴあの座席がちょっと不満でした。
前から3列目だったにもかかわらず、ゲキチ氏の演奏が前の人の頭で
ほとんど見えませんでした。
どうりで、8列目からはS席なのに、そこまではA席のはずです。
こんな大きなホールなのに、椅子にまったく段差が無く、
2列目から7列目までの人は、ほとんど演奏が見えず、
前に座っている意味がありません。むしろ少し後ろの方が良かったです。
チケットを買うときにも説明はありませんでしたし、
オーケストラならともかく、ピアノソロコンサートでは、この席は
使わない方が良心的ではないかと思いました。

コンサートが終わって、新潟駅まで行くバス停は何処と探していたところ、
親切な女性が新潟駅は帰りの途中なので、是非と誘われ、厚かましくも
ご好意に甘えてお車で送って頂きました。
ゲキチ氏のコンサートは初めてとの事でしたが、今宵のコンサートにお互い酔いしれて
会話もはずみました。新潟駅で名物の「へぎ蕎麦」を食べたい旨を伝えたところ、
わざわざお店の近くまで乗せてくださいました。
車で1時間弱の村上市の方でしたが、本当にありがとうございました。




コンサートに出かける前、下調べをしていた、はじめさん。
有名なお店は「須坂」という事でしたが、雰囲気の良さそうな別のお店に入りました。
日本酒のお勧めを尋ねたところ、村上のお酒を勧められました。
村上の人に送ってもらった事もあり、冷酒を2合注文しました。
すっきりとした辛口で、とても美味しかったです。
もっと飲みたかったですが、カーブドッチで購入したワインが待っているので
ほどほどに飲んでいると、お待ちかねの「ヘぎ蕎麦」が目の前にドーンと
運ばれてきました。
へぎ(片木)と呼ばれる器に載せて出される事から名が付いたそうです。

昨年、山形で食べた「板蕎麦」を思い出しましたが、お蕎麦は山形の方が
ずっと美味しかったです。あのお蕎麦を超えるものには出会っていません。
お蕎麦は普通でしたが、天ぷらはボリュームもあり、とても美味しかったです。
お蕎麦と天ぷらで、すっかりおなかが一杯になりました。


コンサートの興奮から覚めぬままホテルのレストランで朝食バイキング。
シェフがその場で作ってくれるオムレツなどを楽しんで、
後はなるべく量を取らないように、野菜中心の朝食を心がけました。

コーヒーを飲んでくつろいでいると、なんとゲキチ氏が婦人と一緒にレストランへ。
いやぁ驚きました!長身でお洒落なゲキチさんは、とても目立ちます。
ゲキチさんは、ちょっといたずっら子のような素振りで、さて何を取ろうかなと
腕組をしていました。それが、さっさと料理を取って食べ始めた婦人と正反対で面白かったです。
この日も福井県へ移動してコンサートだったはずですが、余裕ですね。
流石はマエストロ!

この日は高速バスで仙台へ移動。
4時間も乗るのかと思いましたが、途中2ヶ所のサービスエリアに停まりますし、
バスの旅もまた快適です。手に持っているアイスは、はじめさんが買ったものです。
まるで私が食べたかの様に持たされてしまいました。
iPodでお気に入りの音楽を聴いたりしているうちに、あっという間に仙台へ
着きました。実際、予定よりも30分近く早く到着しました。

余市を出発する時に調べた週間天気予報では新潟は雨で仙台は晴れとの事でしたが、
実際には、新潟は晴れで、仙台に着いた途端、雨が降り出しました。
相変わらず天気予報は当てになりませんね。
仙台駅でホテルに行くため地下鉄に乗りました。
地図ではわからなかったのですが、JRの駅から地下鉄駅まではかなりの距離があるのですね。
人に尋ねながら、荷物をいっぱい持っての移動は、ちょっと大変でした。
小雨の降る中、ホテル仙台プラザまで移動。
地下鉄勾当台駅からすぐ近く....のはずなのですが、初めてなのと雨が降っているので、
結構遠く感じます。
ここは、ホテル新潟よりも安く、今度こそビジネスホテルだろうと、はじめさんは言っていましたが
どうみても、立派なホテルでした。(^_^)

親切なホテルマンが、牛たんマップを持ってきて下さり、お勧めのお店を紹介して
もらいました。明日は松島まで出かける事を話すと、再び松島の地図も持ってきて
くれました。ロビーと部屋の階を何度も往復してくださって、本当に親切な人でした。

通り雨だったようで、一休みすると晴れていましたので、牛たんマップを持って、いざ出陣!
昨年、食べた「利休」の牛たんの美味しさが忘れられず、
仙台に着いたら、まず「利休」と決めていたのですが、
ホテルマンのお勧め「伊達の牛たん」を目指します。

ホ:「伊達の牛たん」なんかお勧めです。
は:「そうですか、昨年食べて美味しかった利休へ行こうと思っていたのですが」
ホ:「利休は少し味が薄くて、濃い目の味が好きな私にはちょっと物足りません」
は:「なるほど」
ホ:味が何種類かありますが、塩がお勧めです。(み注:この前振りがポイント)
  「伊達の牛たん」はお代わり自由なのですよ!
は&み:「え!、本当ですか?」
ホ:「えぇ、ご飯が.......あははは」
は&み:ガクッ・・・・・・ (一瞬牛たんかと思った.....まさかね^^;)






ホテルから近い三越の中にある「伊達の牛たん」の店舗には、
私が食べたいタンシチューがなかったので、
歩いて、少し遠い別の店舗へ行きました。

はじめさんは、お勧めの「極厚しんタン定食」を。私は「タンシチュー」を注文。
「利休」は庶民的な感じのお店ですが、ここは高級感に溢れ、お洒落です。
味は確かに利休よりちょっと濃い目で、私達には少ししょっぱかったです。
極厚の牛たんは、まるでステーキのようでした。
タンシチューには、大きなガラスの器に入った野菜サラダもついていました。
どちらもかなりのボリュームでしたが、はじめさんは、ホテルで乗せられたのが
悔しかったのか、ご飯(麦飯)をおかわりしていました。
牛たんには、麦飯、麦飯には、とろろをかけるのだそうで、
とろろも注文しましたが、たっぷりだったので、はじめさんと半分ずつ分けて
丁度良いくらいでした。

いっぱい食べたので、ウィンドウショッピングをしながらホテルへ戻ります。
ウィンドウショッピングは意外と運動量があるのだとか。
アーケードには、かばん屋さんがあって、様々な種類のかばんを置いていました。
こういうお店は今ではあまり見かけませんね。
そこの店員の方とかばんの事や、牛たんの事、北海道の事などを楽しくお話して、
何も買わずにお店をでました。
はじめさんがかばんが気になるという事で入ったのですが、
残念ながら、気に入ったものが無かったようです。

三越で素敵な帽子がセールになっていましたが、旅行中なので我慢しました。
札幌だったら迷わず購入するので、はじめさんは不思議がっていました。
でも、帽子は買わなくても、今宵のお酒はしっかり購入しました。
お酒コーナーに並んでいるお酒を眺めつつ、はじめさんには「1,200円以内」
という条件を出しました。
「そんなのありえない!」と嘆いていましたが、探したらちゃんとありました。
というわけで、大崎のお酒をゲット。 これが値段のわりにとっても美味でした。

実は、今回旅行で仙台を訪れるということで、6月に入ってから、
大河ドラマ「伊達政宗」(全50話)のDVDを借りて、毎日1話づつ見ていたのですが、
フェリーや新潟のホテルでは、ノートPCで1日4話見て、「政宗気分」が高まっています。
今宵も、ホテルで「伊達政宗」を見ながら、晩酌です。
まさにこれから政宗が大崎葛西の一揆鎮圧という回でもあり、
大崎のお酒(5合)は、あっという間に飲み干してしまいました。

さて、いよいよ、明日はレンタカーを借りて、松島です。
....と言っても、松島がどういうところか、全くわかっていませんでした。






翌日、すっごい良い天気。晴天です!

はじめさんは、予約していたレンタカーを借りにいきました。
トヨタのハイブリット車「プリウス」だとばかり思っていたのですが、ホンダのシビックでした。
レンタカーなので贅沢は言えませんが、アルデオ君に比べると、乗り心地はあまりよくありません。
ハイブリッドカーということもあってか、はじめさんもかなり運転しづらそうでした。

無料の駐車場があったのですが、港からかなり歩きます。
はじめさんは、一旦港で足の悪い私を降ろしてから、駐車場へ車を置きにいきました。
長時間滞在しそうでしたので、ちょっと節約。
私は、松島は、初めてです。
TVの旅行番組で見た、「牡蠣小屋」で思い切り牡蠣を食べたかったのですが
あいにくこの時期はやっていないとのことで、ここにはどんな楽しみがあるのかもわからず
とりあえず、これから乗るらしいベイクルーズの待合所で、はじめさんを待つことにします。
実は、ホームページに、割引券があって、事前予約が必要ということだったので、
松島に到着する直前にコンビニの駐車場から予約を入れてあったのでした。

ホテルマンに塩釜にあるフレンチのお店を紹介してもらっていたのですが、
結構良い値段でしたし、予約をしてまでフレンチを食べたいというわけでもなかったのでパス。

昨夜のうちにカーブドッチで仕入れた食材とホテル新潟で仕入れたパンやスモークチキンで
得意のオープンサンドを作りました。
それを、はじめさんが到着して、朝食にと1個づつ食べました。(11時AM)
ん~美味しいっ! やっぱりこういう時は、手作りオープンサンドに限ります。
ワインも飲みたかったなぁ。

そうこうしているうちに船が到着。すぐに乗船できるとのことで、乗船しました。
船の中には案内のおばさんが居ます。外(デッキ)が気持ちよいし、面白いよという事でしたが、
一応、船内の席も確保しておいたら?という事で、船内に荷物を置いてから、
デッキのベンチも確保します。
更に売店で、かっぱえびせんとビールを買います。
ビールは二人で飲むつもりで買ったのですが、良く考えたらこの日
はじめさんは運転だったので一人で飲みました。
かっぱえびせんはよくわかりませんが、かもめの餌とのこと。
「さっきのお客さんは、面白くて5袋もあげてたよ」ですって。
ほんとかなぁ。














あはは。
いやぁ、これは確かに、面白いです。

船が走り出すと、その後ろをかもめ達が追いかけてきます。
恐る恐るかっぱえびせんを差し出す(動画)と、真剣な目でこっちを見つめながら飛んでいます。
ちょっと怖かったので、おたおたとしていたら、後ろから来たかもめが
私の手からぱっと取って行きました。びっくり!

余市にもかもめは居ますし、別段珍しくはないのですが、これほど近くで見ることは
ありませんし、まして、一斉にこちらを見ながら飛んでいる光景は可愛いような怖いような
ちょっと感動でした。

他の船では、船尾で3,4人の人がかっぱえびせんをあげていますが、
何故か私達の乗った船では、私とはじめさんだけです。
そのはじめさんも写真を撮るのに夢中になっているので、
気が付けば、全部のかもめが、私に向かってきていたのでした。
隣のカップルも、船に乗ってすぐにかっぱえびせんを買ったので、餌をあげるのかと
思っていたのですが、なんと、自分たちで食べてました。(^^;
何回かおそるおそる餌をあげたのですが、指を突かれそうで怖くなってしまったので、
ばら撒き作戦に変更。
写真は縮小してしまったのでわからないかもしれませんが、3枚目の写真では、
かっぱえびせんが宙を舞って(拡大)、すごいことになっています。

そうそう、この船は、かもめに餌をあげるための船ではなくて、
松島観光の船なのです。
松島湾には、面白い小島がたくさんあって、その横を通る時にスピーカーから
案内が流れます。 湾内マップももらっていますので、それを見ながら解説にも
耳を傾けます。
自然にできた形らしいですが、本当に面白い形をしていますね。
島のネーミングも、面白かったです。

そんなわけで、ベイクルーズは、予想外?に楽しかったです。
値段も手ごろですし、約1時間というのも長すぎず、短すぎず、
松島旅行では、お勧めです。










ベイクルーズから戻ってくると、丁度お昼です。
まだ、それほどおなかがすいているわけでは無いので、
かまぼこ屋さんなど、お土産屋クルーズとなりました。

中でも、良かったのは、「松かま」。
昨年仙台へ来た時は気づきませんでしたが、「むう」というお豆腐かまぼこが
人気なのだとか。
試食もたっぷり出してくれていましたが、はじめさんがインターネットで
ちゃっかりクーポンを二人分GETしていたので、一人ひとつずつ「むう」を頂きました。
昨年は、鐘崎のおとうふかまぼこというのを味見もしないで(自宅用)お土産に買って
あとでお酒のおつまみで頂いたらとっても美味しかったのですが、
この「むう」もまた、それとはちょっと違った食感で美味しいですね。

更に、店先で、揚げての「むう」を2つづつ串に挿して売っています。
お茶もご自由にということなので、座って食べることにしました。
お店の人の感じも良く、試食も太っ腹、お茶も頂いて、ゆっくり休めました。

松かまを出たあと、とりあえず、みんなが行くので、「五大堂」へ。
階段や橋を渡りながら、あぶなっかしい足取りで向かいます。
途中湾が見渡せる場所にベンチがあったので、
オープンサンドの昼食をとることにしました。
いつでもどこでも気が向いた時に食べれるというのもオープンサンドのよいところです。






さていよいよ、伊達政宗に会いに行くことになりました。
今回の目的の一つ「みちのく伊達政宗歴史館」です。

青葉城の仙台市博物館など、歴史的な資料を展示した施設は
いろいろあるようですが、伊達政宗初心者?の私達は、せっかく松島へ
行くのだからと、ここを選びました。

歴史館へ向かう途中、酒屋さんがありましたので、
やはりここは外せないと、暖簾をくぐり、試飲させてもらって、
今宵の晩酌に「浦霞」を選びました。

伊達政宗歴史館ですが、最初、伊達政宗とはまったく関係なさそうな、蝋人形がずらっと
並んでいて、「しっぱいしたかな?」と思ったのですが、
別料金で借りた「音声ガイド」が、「さぁいよいよxxxx」と語りだして、
いよいよ、伊達政宗の幼少の頃から、晩年までを物語風に追った展示が始まり、
そこからは、とても面白くなりました。展示の量もかなりたっぷりでしたし、
絵や資料ではなく、蝋人形で再現されたシーンは、楽しく、また見ごたえがありました。
壁には、そのシーンの説明や、ちょっとしたポイントも書いてあって、
物足りなさはありませんでした。

音声ガイド(メモリープレイヤー)ですが、日本語、英語、中国語、韓国語などが次々に出てきて、日本語以外のところを早送りしなければならないので、ちょっと使いづらかったです。
また、一つにイヤホン一つなので、二人で聴くことはできませんでした。

ちなみに、ここは、写真撮影も自由。
2番目の写真はどうでも良いとして、
一番下は、大河ドラマでは、「梵天丸もかくありたい」という台詞で有名なシーンです。


瑞巌寺なども見たかったのですが、歴史館でたっぷり時間を過ごしてしまい、
足も疲れてきましたので、車で青葉城へ向かうことにしました。

まずは駐車場の目の前のお店で、「ずんだシェイク」。
ファーストフード店でもシェイクはほとんど飲まないのですが、
その、斬新な名前に惹かれて(というより、はじめさんがガイドブックで調べていて
何としても飲みたいというので)飲むことにしました。
ずんだのお菓子は、よく羽田空港のお土産で買ったり、はじめさんが買ってきてくれたり
しますが、美味しくて大好きです。

さて、この、ずんだシェイクですが、とっても美味しかったです。
が、ご覧の通り、飲むのがとっても大変です。
すごく濃厚なので、思いっきり吸わないと飲めない。
私達の前にベンチで飲んでいた人が必死だったのはこのせいだったのですね。
もしかしたら、ダイエット効果もあるかも.....




ずんだシェイクで一汗?流したあと、ようやく政宗像を見に行きます。
ここは、仙台市が一望できて、素敵な場所ですね。
政宗像はちょうど逆光の時間帯でしたが、それがまた素敵な印象で
太陽を背にシルエットになった姿もまた、凛々しかったです。

無料の、資料館があったので、映像を3本みてきました。
こういう資料館の映像は結構面白くて、つい見てしまいます。


仙台には美味しそうなお店が沢山あって、
事前の計画では、イタリアンだとか、地物の居酒屋さんだとか
迷いに迷って、クーポンも山の様に持っていったのですが、
紆余曲折合って、結局、牛たん食べ比べという事になりました。

というわけで、仙台最終日(といっても、滞在1日ですけど)の夜も
奮発してイタリアンのお店でリッチなディナーのはずが、
元フレンチシェフが作るちょっと高級な牛たん創作料理のお店に変更になりました。
いちおう、それに合わせて服も選びます。

ところが、ホテルを出て繁華街まで歩く途中に、「べろや」というお店があり、
つい、そちらへ引き込まれてしまいました。
このお店、どうみてもラーメン屋さんにしか見えません。牛たんマップにものっていません。
にも関わらず、入ってしまったのは、実はインターネットで調べて知っていたからです。
このお店は、牛たんにつきものの、テールスープがラーメンになっているのです。
ラーメン好きの私としてはちょっと気持ちが動いたのでした。
しかも、安い! 今宵は奮発してと、決めていたにもかかわらず、この値段には負けました。
ということで、元フレンチシェフが作るちょっと高級な牛たん創作料理 は、次回の楽しみ
ということになり、今回は、ホテルの近くで、牛たんテールスープラーメンで有名な
牛たんマップにも乗っていないお店の牛たんセットとなりました。

フレンチのイメージに合わせて選んだ服なのに....




最終日。ホテル仙台プラザのチェックアウトは何時だろうと調べたら、なんと12:00でした。
はじめさんは目を疑ってびっくりしていましたが、良く見たら、はじめさんが作った旅行計画表に
ちゃんと書いてありました。(すっかり忘れていたのね....)

空港は3時ごろにつけば十分なので、仙台駅周辺を見て回ろうかという話もありましたが、
ホテルも快適だし、外は雨で荷物を持ってうろうろするのも大変そうなので、
せっかくだから、時間までホテルでゆったりくつろいで、ホテルの近くの「利休」でランチという
事になりました。

ようやく「利休」の牛たんが食べれます。
ちょうどランチタイムでお店は混んでいましたが、大きな荷物も預かってもらい、
落ち着く位置の席に案内してもらいました。
今日はもう仙台を発つ日です。
思い残す事のないように、はじめさんは1.5人前の牛たん定食、
私はタンシチューのプロヴァンス風というのを注文しました。
900円だったと思いますが、お得な内容と美味しさに大満足。
はじめさんの牛たんもおすそ分けしてもらいました。
ん~、やっぱり私たちの味覚は「利休」だね。という事で意見が一致。
濃い目の味が好きな東北地方の方には物足りないのかもしれませんが、
割と薄味好みの私達には、丁度良い味です。
テールスープのお肉もやわらかくて大きいのがゴロンと入っていますし、
とろろに玉子が割ってあってランチタイムは100円というのもいいですね。

帰りに、お土産として、牛たんハムやソーセージ、それから、
何が入っているかわからない牛たん福袋を買いました。




余裕を持って仙台空港へ到着。
自宅用には、「利休」で牛たんをたくさん買い込んだので、
その他のお土産用として、笹かまなどを買います。
「むう」は、ホテルの前の松かま仙台本店に、クーポン券を出したら、
笹かま1枚と「むう」を二人分頂いたので、買わずにすんでしまいました。
あまり日持ちがしないので、食べきれないと思ったのです。

ひととおり買い物を済ませると、はじめさんのカードで同伴者もOKという
ビジネスラウンジへ。ソフトドリンク飲み放題なのですが、
売店で売っていた松島ビールが気になり、買ってきて飲みました。
仙台空港は、千歳、羽田などにくらべると小さな空港で、あまり座るところも無かったので、
ラウンジは助かりましたが、ラウンジ自体はあまりぱっとしない感じでした。
場所も奥まったところにあり、ラウンジというより従業員の控え室みたいだと
はじめさんは思ったそうです。

ところが、検査場を過ぎると、その外とはうってかわって、
小ぶりですが、洒落た雰囲気でした。椅子も沢山ありました。

でも、今日家に帰るというのに、こんな時間にまだ仙台でゆっくりしていられるなんて
やっぱり飛行機は違いますね。
フェリーだと1日以上、JRでも約10時間はかかりますが、飛行機を使えば4時間ほど、
夜の8時には自宅に着いてしまいました。

母に余市駅まで迎えにきてもらい、松島で買ったお土産の牛たんを焼きながら、
旅の話で盛り上がりました。

大河ドラマの政宗は、旅の後10話くらい残っていたのですが、昨日全部見終わりました。
なんだか、これを見終わって、今回の旅行は完結した感じがします。
旅をしながら得られる情報も面白いですが、訪れる場所の背景を学びながらの旅
というのも、より楽しいものだと思いました。

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