2007 / 10/ 6(土) - 10/12(金)





毎年最後の旅行となっている体育の日のツアー。
今年は結婚15周年。少し遠出をしましょうということで、
1週間お休みを頂いて、愛車アルデオ君と旅をしてきました。

(はじめさんが)いろいろなプランを検討した結果、
とりあえず、フェリーで南へ向かい、適当な所から走って戻る
という、かなりいい加減なプランがベースとなりました。

日本海のフェリーは何回か乗った事がありますので、
今回は太平洋フェリー。
仙台では近すぎるということで、名古屋に決定!

初日は苫小牧FTから名古屋に向けて出航です。

今回は、GPSロガーという小さな機械をアルデオ君に積んで、
走ったところを記録しました。
その結果をこちらに載せてあります
旅してきたルートや、写真を撮った位置がわかって楽しいです。


長い船旅という事で、奮発して1等の部屋を取りました。
インターネットで情報を仕入れて、「きそ」という船の「1等和洋室」を予約。
1等洋室は窓はあるものの外に面してなくて、特等は部屋が
使いづらいらしいです。それ以上の部屋は高すぎて無理だし、
それ以下は、カプセルホテル状態の為、和洋室になりました。
この部屋は、定員が3名で、1等洋室+小上がりとなっていて、
同じ1等でも広くて使いかってが良かったです。
ソファーベッド、シャワー、トイレ、冷蔵庫、TVなどもあり、とても快適でした。

今回の旅行では、ずっと飲まずにとっておいたプレミアム芋焼酎の三岳を
持って行きました。
それをフェリーに持ち込み、おちゃらけているはじめさんでした。

このお部屋、ベッドカバーとカーテンがお揃いでしかも可愛い柄。
はじめさんは車でしたので、私が一足先に入ったのですが、
入った途端に「わぁ広い。素敵!」って思いました。




素敵なお部屋を確認した後、今度は、お約束の船内探索に出ました。
売店の前に撮影用の船長服が置いてあったので、さっそく着用。

売店も充実していて、そんなに持ち込まなくても
良かったなぁと思いました。でも、今度このような機会があったとしたも、
やはり沢山持ち込むのだろうなぁと想像してしまいました。(^^;

下の写真は、特等クラスの部屋の廊下です。
1等の廊下より明るい色合いで、少し高級感を出しています。
旅のお供に持参した沢山のお菓子。
旅行中はあちこちで美味しいものが沢山でしたので、
フェリーの中で食べたものが多いですが、それでも1/3は持って帰って来ました。
カップラーメンは便利ではありますが、フェリーでも、
カレーライスとかチャーハンとか割と安く食べられますので要らなかったかも。

この他に、出掛けに母に持って行きなさいと言われて、きゅうり2本、りんご2個、
ミニトマト一袋、それから、はじめさんが用意した、ベーグル6個!
前日の夜に庭で作った鶏ササミのスモーク、キャベツの千切り、クリームチーズ
などをクーラーバッグに入れて持ち込みました。
もちろん、赤ワイン1本も忘れていません。

船のラウンジショーは、最初の一音を聴いて、はじめさんと苦笑
一番前の席に座った事を後悔しながら航海するという体験をしました。
そのショーを見た後、台風の影響で船が大きく揺れたせいもあって
はじめさんは、ワインを少し飲んでから寝込んでしまいました。

この日は三岳は飲めないかなぁと思っていたら、
程なくむっくりと起き上がり復活した はじめさんでした。
以前、酷い船酔いを経験している私ですが、
今回は、けっこうな揺れにも関わらず、
揺れに身を任せて長い船旅を楽しんでいました。
船の中には、サウナ付きの大浴場もあり、
なんだかんだと楽しんでいるうちに、
あっという間に次の日の朝になりました。

あまり綺麗だったので、ぐーぐー寝ている、
はじめさんを起こして写真を撮りました。


9:20 仙台に寄航。
2時間ほど上陸しても良いということで、仙台を散策する事に。
しかし、2時間という時間は中途半端な上、港近くには何も無く、
片道約15分の、JASCO(スーパー)とユニクロへ行ってきただけでした。

ところが、このJASCOの収穫は大きく、
ヨーグルトや野菜などを仕入れる事が出来ました。
特に良かったのが、魚介類。
ひらめのエンガワやお刺身などが美味しかったです。
運動不足でしたので、丁度良いお散歩コースでした。






12:00過ぎに、仙台港を出航。
軽い昼食の後、海を眺めつつ入浴。
お湯に浸かったり、サウナに入ったり、
海を眺めて瞑想に耽ったり。こんな贅沢な時間を過ごせるなんて、
そう滅多に出来る事ではないので、しっかり堪能しちゃいました。

部屋に戻ると、TVでストラディヴァリウスの面白い放送があったので
しばしTVタイムとなりました。
ヴァイオリニストの千住真理子さんが、
その不思議な魅力について熱く語ってくれました。

「ちょっと甲板に出てみようよ」と、はじめさんが言うので、
甲板に出てみましたが、かなりの風で、服がふくれあがっています。
お菓子の食べすぎで、はじめさんのお腹も少し膨れ上がっています。

ぼんやりと海を眺めながら過ごしていると、1日はあっという間ですね。




そうこうしているうちに、陽が暮れ始めましたので、
窓際のパブリックスペースで赤ワインを飲みながら夕陽を眺めることにしました。

ペットボトルを窓際に置いていたら、彼らがなんとなく一緒に夕陽を
見ているみたいで、面白かったので写真を撮りました。

はじめさんは、風が強く寒い甲板に出て行って、写真を撮ってました。


そんなわけで、多少の揺れはありましたが、
サウナ付き大浴場や快適な客室のおかげもあり、
38時間という船旅を無事終えて、
朝9時に名古屋港FTに到着!

雨が降って、空はどんよりとしています。
予想気温は高めでしたが、外に出ると少し肌寒かったです。
やはり秋なのですね。


名古屋の街中で迷走した後、高速を使って馬籠に到着。
馬籠は、中仙道の宿場町です。
上の写真、実はトイレ。
馬籠の駐車場に車を停めた途端、ものすごい雨で、
とりあえずトイレに駆け込んだ はじめさんでした。

馬籠は坂の町でした。
上の駐車場に車を停めたので、いろいろなお店をのぞきながら、
石畳の坂を下ります。
途中、「五平餅」と書かれた看板が沢山あって気になったので、
お蕎麦やさんに入って食べてみることに。
ここはちょっと失敗。他のお店では、1本90円とか100円なのに、
ここは、3本600円でした。
五平餅だけを食べるのなら、お蕎麦屋さんではなくてお茶屋さんみたいな
ところの方がよさそうです。

五平餅を食べて更に石畳を下っていくと、かなり急な坂が出現。
その坂を下ると、下の駐車場との事でしたので、Uターンして、
車に戻り、途中で買った「おやき」を食べました。












馬籠の次は、妻籠に寄りました。
こういう宿場町を訪れるのは初めてですが、それぞれ特徴があって
面白いですね。

馬籠は、お土産物屋さんやお茶屋さんが沢山並んでいる感じ。
妻籠は、もう少し素朴な町並みといった印象です。
馬籠で見つけて、妻籠で買おうと思っていたものは、売っていなくて、
ちょっと残念。

妻籠は坂で無いこともあって、町並みを楽しむのは馬籠よりこちらの方が
良いと思いました。

お蕎麦は流石に信州蕎麦。美味しかった。...と言いたいところなのですが、
ちょっと風味が足りなかったです。

はじめさんも、計画ではここではお蕎麦を食べる予定では無かったとの事。
五平餅とおやきで食事をすますつもりだったのが、お蕎麦屋さんが沢山あって
つい食べたくなったとか。

駐車場へ戻る途中、酒屋さんへ寄ってみました。
こういうところへ出かけたときは、美味しそうな地酒を売っている酒屋さんへ
寄ることが多いのですが、ここにもありました。
酒屋さんって熱く語る人が多いですね。
話を聞いていると、たいてい「ちょっと飲んでみるかい?」という事になって
試飲させてくれます。
「木曽は辛口。お水が美味しいからお酒も美味しい」と、
おっしゃる通り、美味しいお酒でした。
ここでは、2本ほど購入しました。
1本は清酒で、この日の夜車中泊で飲みましたが、すっきりとした辛口。
もう1本は濁りで、帰宅してから母と3人で飲んだのですが、ワインで言えば
発泡酒みたいな味わいで、とっても美味しかったです。



妻籠で、お酒を買ったら、みるみる天気が良くなって来て、
木曽というのは、げんきんな土地だ、なんて冗談を言っていたのですが、
ここ寝覚の床では、夕方の5時だというのに、青空が見えてきて、
写真を見る限り、朝の寝覚目の様。(^o^)

ちなみに、ここは、浦島伝説の場所です。
浦島太郎が竜宮城から帰ってきたところ、
風景がすっかり変わっていて、知人も居なくなってしまったので、
旅に出ることになったそうです。
その旅の途中に木曽川の美しい風景を見て、竜宮城を思い出して
玉手箱を開けたら、おじいさんになってしまったという場所だそうです。
浦島太郎が夢から覚めた場所という事で、寝覚の床なのだそうですが、
なんとなく、無理があるお話し。
この日は、木曽福島の道の駅でP泊の予定でしたので、
そこまでの間、もう1箇所ガイドブックの観光地に寄ることに。
ここは、「木曽の桟」。
はじめさんが立っている橋は、全然関係ない橋で、
指を差している国道の下の石積みが桟の名残だとか。
中仙道の難所だったところで、いろいろと歴史があるところみたいですが、
国道の下になってしまっては、なんだか味気ないですね。
時間も遅かったのですが、私たちしか居ませんでした。
この日のお風呂は、「駒の湯」。
檜の香りのする立派な温泉でしたが、サウナが無かったのがちょっと残念。
温泉に入る前に、車で妻籠でかった「栗きんとん」を食べました。
これがとっても美味しかったです。
本来バラ売りはしていなくて、お店で食べるならという事だったのですが、
お蕎麦を食べたあとで、とっても食べられそうに無かったし、
でも、美味しそうだったので、はじめさんが無理を言って、
バラで2個売って貰ったのです。
このあたりは、栗の料理とかお菓子が美味しいところだそうですが、
これは本当に美味しかったです。

ちなみに、おせち料理の栗きんとんとは全く違うもので、栗100%を裏ごしして
茶巾絞りにした様なお菓子です。
1個200円というのが相場みたいですね。


木曽福島の「竈炙(かまあぶり)ビストロ松島亭」というイタリアンのお店で夕食。
木曽でイタリアンというのはちょっと変わっている気もしますが、
はじめさんがインターネットでチェックしていた素敵なお店でした。
1度は、この日は木曽のホテル泊の予定にもなったのですが、
このお店で食事をしたくて、P泊に変更。
朝から何かと食べていてお腹があまり減ってなくてコース料理ではなく
単品にした事もあったのですが、かなり贅沢に食べたにも関わらず
お値段もリーズナブルでした。
サラダは、沢山の野菜やフルーツを使ったもので、見た目も素敵ですが、
香りも豊か、ドレッシングも絶品でした。
お肉は信州牛のフィレステーキで文句無く美味。
それから、パスタは、はじめさんが写真を撮るのを忘れてしまったという程の美味しさ。
あまりパスタソースが美味しいので、スプーンをお願いしてしまいました。
パンがあればパンで綺麗に食べれたのですが、お腹一杯でした。
ピザもとっても美味しそうだったのですが、残念ながら、こちらもお腹一杯で断念。

もし、また行く機会があれば、コース料理を食べてみたいです。

そうそう、このお店のある場所は、かなり道幅が狭いです。
お店にはあまり迷う事無くたどり着けたのですが、
あまりの道の狭さに、はじめさんは泣きそうになってました。
ただ、駐車場は、意外に広くて、混んでいるときでなければ問題無いようです。

この日の夜は、道の駅、日義木曽駒高原でのP泊でした。
広くて快適でした。
ここで、今回の新兵器?P泊用カーテンと、蛍光灯が登場。
フロントガラスに強力吸盤でカフェカーテンを留めて目隠し。
そして、100Vの手作り蛍光灯(電球型)で明るい車内で晩酌をしました。
蛍光灯はそのままでは明るすぎるので、電球色のものに、
画用紙ランプシェードで柔らかい光にしました。
アルデオ君のルームランプは空気清浄機と一緒になっていて、
ちょっと暗かったので大変だったのですが、これで楽になりました。
道の駅の朝。
ここの道の駅は早起きです。
目を覚ますともうお土産物屋さんが開店していました。
なかなかよさそうなものが並んでいましたので、お蕎麦やお味噌や野沢菜など
結構買いこんでしまいました。
お土産物屋さんには、お食事どころ巴(ともえ)という食堂が併設されています。
ここで、「そばがき」初体験。
400円で、大きなそばがきが、6個。とっても美味しい味噌ダレに付けて食べます。
食堂のおばさんが親切で、「こっちも試してみて」と、お蕎麦の汁も分けてくれました。

とっても美味しかったです。












道の駅を出発して、しばらく走ると、「奈良井宿」へ着きました。
はじめさんが若い頃にバイクで寄った時は面白くなかったという印象だったとかで
今回の旅行では、予定にも入っていなかったのですが、
なんとなく寄ってみることに。
最初に奈良井宿という看板が出てきたところで国道を左に入ると、
有料駐車場がありました。
「有料かぁ」と思いつつ、なんとなく駐車場の横の路地へ入ると
線路際を細い道が続いています。
その道の向こう側が奈良井宿の町並みだなぁと思いつつ車を進めると
公園があり、無料駐車場があるではないですか。
後で気づいたのですが、その公園と道路を挟んで国道沿いにも道の駅がありました。
結局無料で車を停めて、奈良井宿散策となりました。
奈良井宿のお店でその事を話したら、「偉い、良くぞそうしたっ」って褒められました。(^^;
ここでは、木曽ヒノキのお箸を5膳、2セット購入!
軽くて持ちやすい上に、お財布に優しいお値段でした。

馬籠、妻籠と違って、奈良井宿は、お宿屋さんが主体といった感じで、
まさに宿場町ですね。
お店もありますが、今回訪れた3つの宿場町の中では一番風情があります。
若い頃のはじめさんには、物足りなかったのかもしれませんが、
今の私たちにはこちらの方があっているかも。

ここで、はじめさんが素敵なお店を発見。
パウザ・ディ・クローマ(イタリア語で8分休符という意味)というお店で、
一見何のお店だかわかりませんが、8分休符をデザインした看板に惹かれて
入っていったら、本物のお花を使ったブローチなどのアクセサリーを扱っている
ギャラリーでした。
自然のお花や葉っぱに特殊な加工を施したもので、
同じものが2つと存在しないオリジナル品。 
年が経つにつれ、お花と葉っぱが自然に枯れて素敵なセピアカラーに
変わっていくのだそうです。
一つ一つが違う上に、それぞれ個性があって素敵。
セピアカラーになった時の事も想像しながら、散々迷った挙句、
私はくちなしの花のブローチ。
母には、お茶の葉っぱと花の小ぶりのブローチを、
はじめさんがプレゼントしてくれました。

帰りがけにはじめさんが、お店の看板について尋ねると、
実は本業はピアノの先生なのですって!
「あらまぁ」という事で、記念に写真を撮らせて頂きました。
発表会が近くて追い込みの時期だとか。
ご成功をお祈りしています。

下の写真は、まるで本物のバッタのようです。
風情があって良いなぁ。




本山宿の「本山そばの里」にて昼食です。
もともとの予定では、奈良井に長いするつもりは無かったので、
11時から始まるここは通り過ぎてしまうかもしれないというところだったのですが、
奈良井が思いのほか面白かったので、無事?ここでお蕎麦を食べることができました。

ここ本山宿は、そば切り発祥の地との事。
一風変わったお店で、美味しいお蕎麦を堪能しました。
上の写真は、おそばと一緒に頼んだ、「そばおやき」と「栗おやき」です。
丸めて焼いただけのシンプルなものですが、それぞれ素朴な味わいが嬉しかったです。
いきなり飛びますが、そばの里を後にして、旧軽井沢までやってきました。
軽井沢銀座を散策して、野沢菜のてんぷらを試食したり、
ミカドコーヒーでコーヒーを飲んだり。
また、ジョンレノンが好んだと言うパン屋さん...の向かいのパン屋さんで
パンを購入しました。

写真は、聖パウロ教会。

ここでは、夕食用にレバーソーセージも購入して、草津へ向かいます。

途中、はじめさんが道を間違えて、有料道路、白糸ハイランドウェイへ入ってしまいました。
何故こんな山道が有料道路なのだろうと思うほどの細くてカーブが多くて大変な道です。
白糸の滝を見るには、この道路に入らなければならないので、見学料といったところでしょうか。
しかし、私たちが通ったの時は既に夜の6時前。あたりは真っ暗です。
どうしようかと思いましたが、道路から白糸の滝まで150mとの事でしたので、
恐る恐る行ってみることにしました。
案の定いくらシャッターを切ってもまったく滝は写りませんでしたが、
月明かりに照らされた幻想的な白糸の滝をしっかり自分の目で見てきました。
ちょっと怖かったですが、とても素敵でした。






この日は、アイソネット草津に宿泊。
草津の湯畑からは、歩いて15分と少し遠いですが、部屋はメゾネットタイプで
1Fにベッドが2つ2Fに二つという広い部屋でした。
朝食もついて、リーズナブルな値段で泊まれました。

写真は、ホテルについてから、ぶらぶらと出かけた湯畑です。
TVでは何度か見たことがありますが、実際に行ってみると、豪快なところですね。
夜はライトアップされていて、沢山の人でにぎやかでした。
焼き鳥屋さんがあったので、夕食前の私たちは、思わず焼き鳥とビールを買って
湯畑を見ながら一杯やりました。(^^)
少し寒かったですが、ベンチの後ろは温泉。
手を入れてあたためながら、焼き鳥とビールというのは、面白い体験でした。


ホテルのお部屋はこんな感じ(上の写真)です。
下は、暖炉のあるロビーです。
お風呂は、掛け流しの露天風呂と、循環式の内湯、それとサウナでした。

朝食はこのホテルに似合わず純和風でしたが、お米が美味しくて、
はじめさんは、お櫃が空になるまで食べてました。








この日の予定は、草津 → 地獄谷野猿公苑 → 猪苗代湖 という少し長距離。
朝早く出発する予定だったのですが、朝サウナに入りたくて、少し出発を遅らせてもらいました。
サウナに入り、朝食を食べてから、地獄谷へ向かったのですが、
さすが、本当の体育の日、10月10日は、最高のお天気です。
草津から白根山へ向かうルートは最高の景色で、何度も止まっては写真を撮ったので
なかなか先へ進めません。
もう、当初の予定はどこへやらといった状態でしたので、せっかく天気も良いことだし、
ここまで来ていかないのも勿体無いということで、白根山の湯釜を見ていくことになりました。
駐車場から、結構な坂を登る事になりますが、まさにナイスビュー!

近くに居たおばさま方の会話が面白かったです。
「うわぁ、天国に来たみたいだねぇ」
「まだ、早いんじゃない?」
ですって。

車から三脚を持っていったので、珍しく二人で記念写真を撮りました。

湯釜を後にしてからもしばらく素敵な景色が続きます。
空も真っ青で、始まったばかりの紅葉も色を添えて、なんとも言えない色彩美でした。


















ようやく、地獄谷野猿公苑に到着。
予定を2時間近く遅れていますが、気にしない。気にしない。
何とかなるさ!です。
ここはもう、解説するより、写真を見てください!といった感じ。
お猿さんがとっても可愛いです。
日光の猿の様に攻撃されることも無く、我々が居ないかの様に
のびのびと自然な姿を見せてくれました。
実際には餌付けされているので、本当の自然とは言えないのかもしれませんが、
動物園の猿山の柵の外から眺めるのに比べて、なんとも不思議な体験でした。

お猿さんの動きが愛らしいので、動画も載せておきます。
猪苗代湖までは、高速代を節約と風景を楽しむため、野沢温泉を通って魚沼へ抜ける予定だったのですが、
トラックが多いのと、1車線なのに遅い車が多くて、夕食までに着けるかすごく不安になり、
途中から山道を抜けて、日本海へ抜け、上越から高速に乗りました。
柏崎のあたりは、まだ地震の後遺症が残っていて、高速道路も何箇所も補修中。
なんだかとても痛々しかったです。
新潟からは磐越自動車道で猪苗代へ向かいます。
この道路は、高速ではありますが、片側一車線の対面通行のところが多く、運転は大変そうでした。
それでも何とか夕食の時間までにホテル ヴィライナワシロに到着。
予想より立派なホテルです。
車から荷物を降ろしていると、ホテルの人が迎えに来てくれて、荷物を運んでくれました。
しかし、車中泊とホテル泊を混ぜこぜにすると、荷物の整理が大変です。
ホテルに入るときには荷物をまとめなおして、ホテルを出るときには、今度は車中泊用に
荷物を分けるといった事を繰り返さなければなりません。
そんなわけでモタモタとしている私達をホテルの人達はイライラする事も無く待っていてくれました。
食事の時、ルームサービスの時なども対応がとても丁寧。
帰る時など、10分以上、駐車場で車の荷物整理に時間をかけていたのに、
玄関前でずっと見送ってくれていました。
夕食も、TVで見るような豪華!盛りだくさん!ではありませんでしたが、適量でとても美味しかったです。
朝食では、ご飯とパンの両方を出してくれました。両方は食べられないので、
パンは袋に入れていただいて道中頂くことにしました。
お風呂も3つあり、それぞれサウナもついていました。サウナがやや乾燥気味だったのが残念でしたが、
このホテルはお勧めできます。
ちなみに、お部屋は和室でしたが、広かったです。

草津のホテルがモダンではあるけれどもどこか味気ないのに対して、ここは少し古いですが、
従業員の対応がすばらしい味のあるホテルだと思いました。
翌朝。朝食を食べ終えたあと、猪苗代湖へ。

会津若松でレンタサイクル等、いろいろなプランがありましたが、
昨日とは違って、やや肌寒かったのと、山形在住の友人からいろいろ紹介されて、
この日のメインは山形へ移っていたので、またもや計画変更。
猪苗代湖をぐるっと周って、会津若松へ抜けて、車で会津若松の町並みを見てから、米沢→山形へと
向かう事になりました。
朝起きたら、はじめさんがそういうプランに変更していました。




しかし、ただ、通り抜けるだけでは面白くないということで、
そのプランには、酒蔵見学と会津の駄菓子屋さんで山形の友人へのお土産購入という
イベントが組み込まれていました。

このイベントがまたとんでも無いことに....

写真は、名倉山酒造さんです。
はじめさんはガイドブックを見て、ルートに近いからここに決めたと言っていましたが、
ガイドブックには、見学ができるとも試飲が出来るとも、駐車場ありとも書いていません。
それでも、見学ができると思い込んでいたはじめさんが、声をかけると、
快く案内をしてくれることになりました。
それもたまたま工場長?が来ているということで、なんと、たっぷり1時間以上も
私達二人だけの為にお酒の造り方から何から説明してくださいました。

残念ながら、時期が少し早く、タンクなどは空っぽでしたが、
お米の話や、麹の話、ひねり餅の話など、面白いお話が沢山。
磨いたお米をはじめ、最後に絞るところまでほとんどすべての工程を見せてくださいました。

後で!?知ったのですが、名倉山酒造は、何度も金賞を受賞している有名な酒蔵だそうです。
「うちはTVの取材なども一切断っていて、マニアックな人しか訪れないのですよ」
とおっしゃっていましたが、そんなところに私達は迷い込んでしまったのでした。あはは。(^^;
知らぬが仏とは言いますが、おかげでとても良い経験になりました。
ちなみにTVの取材を受けない理由ですが、取材の為に、空調を停めたり、工程を変更したりと
いろいろと要求されるのだそうです。お酒を造るのは、麹という生き物を扱う微妙な工程ですから
撮影の為にその工程を変更したりすれば、お酒が駄目になってしまうのだそうです。








工場見学も終わりに差し掛かった頃、お酒をろ過する 槽(ふね) というところで、甘酒の話に。
普通のお酒は、フィルターに挟んでぎゅっと搾ってろ過するそうで、
そのフィルターに残った粕が、良く甘酒用などとして売られている酒粕だそうですが、
もっと良いお酒は槽(ふね)でろ過するのだそうです。
それもいきなり力を加えるのではなく、三段階。
最初に出てくるのは、濁り酒の様なもので、これはあまり美味しくないそう。
(といっても大吟醸に比べてといった話なので絶対美味しいはず^^;)
次に出てくるのが、本命の大吟醸、
そして最後に、圧力をかけて搾る("責め"と呼ぶそうです)のだそうです。
そうして残った酒粕は、フィルターの酒粕とは比べ物にならないほど美味しいのだそうです。
両方で甘酒を作って飲み比べてみたいなぁなんて話をしていたら、
「是非2月に来てください。その時はいろいろと味わって頂くこともできますよ」
との事。
そんな流れから、「今日はお車ですから飲めませんね」というお話に...
すかさず、はじめさんが、
「残念です。でも、この人は運転しないから飲めますよ。私よりお酒強いんです」
と、私に振ります。
「では、せっかくですから、飲んでいかれますか。とっておきのがあるのです」
との事。
案内されて行くと、なんと、「これは金賞を取った大吟醸の原酒です」と利き酒用のお猪口(大)に
惜しげもなく、並々と注いでくれました。
「これを3種類の飲み方で飲んでみてください。最初は(冷えているのを)そのまま。
 次は、口の中に10秒含んでから、最後は、20秒我慢してから飲んでみてください。(笑)
 そして、飲んだ後、香りを鼻から抜くように」
との事。
言われたままに試すと.....どうやって飲んでも美味しい!のですが、口の中で暖めてから飲んだ方が
お酒の香りというか味わいが広がるのがわかったような、わからないような...
しかし、今まで味わった事が無い様な奥行きのあるお酒です。
冷たいまま飲んで美味しいと思うのは、お酒本来の味わいではなく、清涼感なのだそうです。
10秒、20秒と口に含んで温まるにつれ、お酒本来の味と香りが出てくるとの事。
他にも、大吟醸だといっても熱燗で飲んでも美味しいのだとか、いろいろとお酒の飲み方についての
お話を聞きながら、恨めしそうなはじめさんの視線を感じつつ、注いでいただいたお酒を飲み干して
しまいました。 うーん最高!

はじめさんはドライバーなので飲めなかったのですが、流石にまったく味わえないというのは
絶えられなかったのか、舌の先にちょんと付けて味見。
それだけで、美味しいお酒が体中に広がるのを感じたそうです。

このお酒、「これはいくらお金を積まれても売れるものではない(貴重な)ものですよ。」
とのことです。
ちなみに、金賞を取った大吟醸は、1万円もするものですが、その原酒(水割りしていないもの)です。

帰り際に、記念写真を撮っていたら、事務のお姉さんがツーショットを撮ってくれました。

そんなわけで、山形メインに予定変更したはずが、すっかり会津の酒蔵で時間を過ごしてしまいました。
こういう嬉しいハプニング?が旅の面白さですね。
良い気分で酒蔵を後にして、会津駄菓子屋の長門屋さんへ。
山形のお友達へのお土産用に香木実(かぐのきのみ)を、自分達用に、楽笑栗(らくしょうぐり)を購入。
両方とも試食してみましたが、美味しかったです。
「どちらから?」の問いに、「北海道の余市です」と答えたら、通じました。
でも、その後に、余市から名古屋へ行って、木曽へ行って、草津へ行って、今日はこれから山形です。
と言ったら、目を丸くしてました。(^^)
GPSの地図でも見ないと、わからないですよね。


米沢牛は高いので、最初からパスを決め込んでいましたが、その少し先の高畠ワイナリーというところに寄りました。
試飲し放題のワイナリーでしたが、時間も無く、また試飲できるワインは甘口のものがほとんどでしたので、
ほどほどに。
ここでも試飲できなかった、はじめさんは、悔し紛れに?赤ワインアイスを食べてました。

そうそう、会津若松からここへ向かう途中、米沢の少し前で、道を走っていたら、
道端にいきなり動物が沢山出現。 犬でもないし猫でもないし、狸?かと思ってびっくりしていたら
なんと、本物の?野生の猿でした。
昨日に続き、この日も野生の猿を見ることになるとはびっくりです。


山形に入って、山辺温泉保養センターでお風呂に入りました。
今回の旅行ではあまり良いサウナに恵まれませんでしたが、ここは良かったです。
温泉を出る頃を見計らって、友人が娘さんと迎えに来てくれました。
実は、はじめさんのブログなどにも時々コメントされているSOTOさんの奥様(きりんさん)です。
SOTOさんは、たまたま東京出張が入ってしまって、残念ながら会えませんでしたが、
きりんさんが夕食に付き合ってくれることになっていて、山形の楽しみの一つでした。

その夕食とは、「すっぽこ」という山形の郷土料理で、あんかけうどんの様なもの。という事だったのですが....
いざお店(寿屋本店)に行ってみると、「すっぽこ」は夕方までで、夜はやっていません」との事。
ガーン! きりんさんの娘さんも「すっぽこ」が大好きだそうで、4人で楽しみにしていたのにぃ。
しかも、SOTOさんは、すっぽこ研究所の所長さんで、お店の紹介ページにコラムも書いている人なのに
何たること! 娘さんは、SOTOさんに「調査不足メール」を出していました。
「すっぽこにすっぽこされた!」と、はじめさんもクダラナイ冗句を言ってました。
しかし、これもまた旅のハプニング。気を取り直してお蕎麦を注文。
SOTOさんの話では、信州のそばより山形のそばの方が美味しいとの事。
メニューを眺めていると、「板そば」なるものを発見。きりんさんも食べた事がないそうです。
では、と頼んでみることに。
最初1枚頼もうとしたのですが、暖かいお蕎麦を頼んだ娘さんはともかかく、
3人で1枚では足りないだろいうということで、2枚に。
それから、きりんさんと私でビール! 日本酒! はじめさんはまたもやお預け。

さて、板そばが出てきて、びっくり!テーブルの上にドカンと置かれた器には、3人前はあろうかというお蕎麦。
それが、2枚もやってきました。
「何じゃこりゃ!?」とびっくり。そして、一口食べてみて、その美味しさにまたびっくり!
なるほど、信州のお蕎麦より、ずっと味が濃くて、歯ごたえもあって美味しいです。

きりんさんと話もはずみ、10時半くらいまで、わいわいと楽しんできました。

そんなわけで、様々なハプニングで山形で予定していたところは半分も回れなかった気もしますが、
それを察してか、きりんさんがシベールのラスクや、戸田屋正道の大福などをお土産にくださって、
それで山形を堪能することができました。 どちらもとっても美味しかったです。
実は、寿屋本店での夕食もご馳走になってしまったのでした。
きりんさん本当にありがとうございました。 ご馳走様でした。

この日は、天童まで走り、道の駅でP泊しました。
天童の道の駅についたら、駐車場がびっしりで驚きましたが、P泊の用意をしてしばらく休んでいたら空きました。
夜中にこんなに混んでいる道の駅は初めてでした。


翌朝。
この日は、最終日で、かなりの強行軍です。
天童から、仙台へ向かい、昼食を食べたあと、東北自動車道をひたすら走って青森へ。
青森から青函フェリーで函館へ渡り、そのまま、余市まで突っ走るとの事。
もう一日あれば、盛岡あたりで一泊したいところですが、いえ、函館でも更に一泊したい道のりですが、
次の日にレッスンが入っている為、なんとしても、余市に帰らなければなりません。

というわけで、まずは仙台へ向かったところ、たまたま通った道沿いに、ニッカ仙台工場がありました。
余市のニッカの兄弟みたいなものですから、寄らない訳には行きません。
こんな日だというのに、いきなり寄り道です。
流石に、工場見学ツアーの時間はありませんでしたので、試飲コーナーへ直行。
試飲をしてお土産を買って、写真を撮って、再び仙台へ向かいます。

そして、ここでも、はじめさんは、試飲できませんでした。
首から、ドライバーの札を下げられてしまって、かわいそうなはじめさんでした。


じゃーん!
仙台の利久というお店です。
仙台で昼食という予定は、この牛たんが目当てだったのでした。
私が頼んだのは、牛たんシチュー。 はじめさんは牛たん定食(1.5人前1,750円)を頼みました。
シチューの方は、通常1,600円のところ、感謝価格で1,050円との事。
お値段の安さも魅力ですが、これは本当に美味しかったぁ。
牛たん焼きは厚みがあって、弾力があって柔らかい。シチューはとろける美味しさで
デミグラスソースも濃厚。しかも、テールスープ付きで、こちらも美味しかったです。
麦ご飯というのも良いですねぇ。たっぷりなので、はじめさんに半分手伝ってもらいました。
はじめさんは、麦とろご飯にご満悦。
大・大・大満足の昼食でした!!!

牛たんを食べたあとは、お約束の笹かまを買って、仙台を後にしました。

帰宅後、いろいろ食べ比べたのですが、鐘崎のおとうふかまぼこがとっても美味しいです。
写真は、東北自動車道の岩手山SAから見た岩手山です。

立派な山が出てきたので、あの山は何という山だろうと話ていたら、
タイミングよく、高速の道路わきに「岩手山」という看板がありました。

ここのほか、いくつかのSAを経由して、無事青森へ到着。


夕食をどうしようかと相談した結果、美味しそうなラーメン屋さんもあったのですが、
お腹があまり空いていなかったのと、
ヴィライナワシロの朝食の時に袋に入れてもらったパンがあったので、
お得意のオープンサンドを作ることにしました。

さっそく、FT近くのスーパーへ行って、スモークサーモンや野菜を買い込んできました。
フェリー乗り場に車を停めて、フェリーを待ちながら、車内でオープンサンドを作ります。

それを、フェリーに持ち込んで、夕食となりました。


この日のフェリーは、就航して間もない高速フェリー、"ナッチャンRera"
なんと、1時間45分で青森から函館に到着してしまいます。
オープンサンドを食べて、カフェでコーヒーを買って、飲み終わるか終わらないかのうちに
もう函館に到着してしまいました。

面白かったのは、
函館港が近づいたときに、前方に、白い光の点がいくつも見えてきました
灯台でも無いし、陸の明かりにしては明るすぎるし....
一体なんだろう?と不思議に思っていると、その明かりの中を通りすぎていきます。
たまたまそのうちの一つの近くを通った時に見えたのは、なんとイカ釣り漁船でした。
そう、この明かりは、漁火だったのです。
陸からは何度も見たことがありましたが、海上で見たのは初めてです。
とっても感動的な光景でした。

函館に到着してからは、もう何度も走っている余市までのルートです。
時間が遅いので、道は空いていましたので、快調に走ります。
とはいえ、この日は既に相当な距離を走っているので、あと少しというところで
はじめさんはダウンしてしまいました。
そんなわけで、全行程1700kmほどのうち、黒松内から余市までの数10kmを私が運転して、
無事帰宅しました。

船旅を入れると、全部で 3,000km いろいろあって思い出せないくらいたっぷりの旅でした。

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