模様読みで楽譜をスラスラ読もう

指の練習で「ハノン」や「ピアノのテクニック」のように、パターン化したものをスラスラ弾けない原因は鍵盤を凝視していることにあります。模様を読むように弾きましょうといっていますが、固まりをまとめて弾く習慣をつけましょう。

模様読みとは

まとまりとなっているものを模様のように捉えて読むことです。4分の4拍子で、1小節に4音ずつのまとまりが2つある場合。何も考えずに1音1音をバラバラにして弾く人がいますが、これは時間のムダです。

楽譜はベートーヴェンのピアノソナタ20番ト長調の第1楽章ですが、この作品も同じ型が何度も繰り返し出てきます。パターンの組み合わせですが、一生懸命に何度も弾けば覚えるという練習の仕方ではなく、模様を読むように、パターン化したまとまりを読むようにすると、単純明快な楽譜だということに気が付きます。

ユニソンは意外と難しい


右手と左手が同じ音を弾くことを「ユニゾン」といいますが、「ハノン」や「ピアノのテクニック」はほとんどユニゾンの練習ですよね。でも、同じ音を弾くのって意外と難しいのは指が左右対称だからです。

上行するのは弾けるけれど、下降するときは逆さまになるから混乱してしまう。指は勝手に動くのではなく、脳の指令が指に伝達して動くのです。だから頭でしっかりと考えましょう。鍵盤を見て弾くのは効率が悪くなります。「目をつぶっても弾けるように」というのは、そういう意味なのです。

指が動くとハノンだって面白い

 

ピアニスティックな曲には演奏効果は高いけれど、技術的にはさほど難しくないというのが多いのですよね。「月光ソナタ」の第3楽章はプレストアジタートで派手な感じですが、ショパンのバラードに比べると、技術的にはずっと簡単だと思います。

16分音符の粒を揃えて弾くとか、速いパッセージでメロディを浮き立たせるとか、そういった技術は「ハノン」でユニゾンをたくさん練習すると、ある程度弾けるようになります。

模様読みをマスターしてラクに楽しく演奏しましょう

すぐ弾こうとしないで、まず楽譜を読みましょう。正しいポジションに両手が置けていますか?毎回、弾く前に正しいポジションに手を置くということを気を付けるだけでも、だいぶ違ってきますよ。文章を読むように、模様を読むようにまとめて正しく弾く習慣をつけましょう。まとまりは絶対にスラスラ言えることが大事です。

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