何を表現したいのか何を伝えたいのか

午前中レッスンでした。朝から蒸し暑くて、北海道もクーラー無しでは厳しい日々です。発表会まで1週間となり、本番が近づいてくると、余計に手だけの感覚で必死になっての練習ばかりになってしまい、曲の構成や、どんな風に演奏したいのか、何を表現したいのかを忘れてしまいがちです。

家と同じように、曲にも「設計図」があります

曲の骨組みである構成を考えずに、ただひたすらに両手で頑張る練習は、残念ながら時間ばかり要するだけで明日に繋がる練習ではありません。家に設計図があるように、曲にも緻密な設計図があります。ただガムシャラに弾くばかりが練習にあらず。いまいちど、弾かないで楽譜を目で追ってみましょう。

何故、途中から弾けないのか

今さら?なんて思わずに、右手と左手が別々に弾けていますか?何となく両手で感覚で弾いていませんか?ほとんどの人が、左手の音が入っていなくて、右手に合わせた左手になっています。つっかえると、何処を弾いているのか分からなくなり、途中から弾くことが困難になってしまいます。

イメージを持って、何を伝えたいのかを表現しましょう

本当はとてもシンプルな楽譜なのに、右手につられて左手が無駄に動いている場合があります。左手はそのままのポジションで弾けるのに。ベートーヴェンは古典派の音楽家なので、そんなに複雑な楽譜ではありません。むしろ、単純明快なのですが、何故か「難しい」と思ってしまうようです。同じことを執拗に何度も繰り返すことが多いですしね。曲の構成が分かれば、かなりラクに演奏できる曲がほとんどです。

メロディを歌えますか?

実はメロディが分からずに弾いている人は意外と多いです。ハンドベルの練習で特にそう思います。音名を歌いながら違う音程になっていると曲のイメージが掴めません。

演奏する曲にどんなイメージを持っていて、それをどう伝えたいのか。それが演奏するということなのですが、ほとんどの人は口を揃えて「まだそこまで到達していません」といいます。それはメトロノームにもいえて「まだメトロノームを使えるまでになっていません」といいます。これほど便利なものがあるのに…。

演奏することは表現すること

ピアノって指が動いて、楽譜の音をその通りに弾くだけではないところが奥が深いのですよね。楽譜から読み取って表現しなければならない。え?「まだ、そこまで達していません」という声が聞こえてきそうです。

物語を感じて演奏しましょう。それが難しいと思うなら、いま弾いている箇所は何調でどんな気分なのかを感じて弾けば良いのです。

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