「ショパンの旅2010」 及川浩治ピアノリサイタル

11月23日(火)
場所:札幌コンサートホールKitara大ホール
ピアノ:及川浩治

及川浩治さんのリサイタルに出かけました。前回聴いたのは、2007年12月でした。骨折して諦めていたのですが、車椅子で「激情のベートーヴェン」を聴いた事を思い出します。あの時は本当にしんどかったです。

その後、及川さんは体調を悪くされて休養されましたので、久しぶりでした。ステージには譜面台とマイクがセットしてあり、解説をしながら旅をするという及川さんのスタイルでした。

元気良くステージに登場して、のっけから「英雄ポロネーズ」には、びっくりです。早速はじめさんの反応がありました。「ピアノに苦労しているなぁ。スタインウェイの方が良いのかもね・・・」。ピアノはスタインウェイでしたよ。前半は、ちょっと真面目な感じ。やや無難にまとめている感じがしましたが、最後の2曲「幻想即興曲」「バラード第1番」あたりから、音の鳴り方、表現に変化を感じました。

ややクセのある歌い方でしたが、だんだん乗ってきているのが伝わってきました。気合の入った演奏で、咳をする人が多かった会場が静まり返ったのです。それくらい素晴らしかった。圧巻のコーダ聴いて、休憩中に今年レコーディングされたバラードのCDを買いました。

後半も、素晴らしい集中力と演奏で、はじめさんは「面白い」「凄い」を連発。「グランドワルツ」Op.42、「子守歌」、そして、最後の「バラード第4番」が得に良かったです。何故かバラード第2番だけプログラムに入っていなかったのですが、バラードを弾く時の気合が全開モード。

印象的だったのは、第4番の56小節目。Gesのテヌートの部分が、もの凄く長かった事。この部分は、ピアニストによって様々。さらりと弾く人もいれば、力説して弾く人も。ステージならではの演奏かと思いましたが、CDの方も同じくらい長いので、それが及川さんの解釈なのでしょう。私は好きです。それと、124小節はエキエル氏と同じ(明るい和音)演奏でした。

コーダに入る前に、ちょっとタキシードの襟を正して「さぁ行くぞ!」という感じが伝わってくるのも印象的でした。聴く側も、ドキドキしながら、その熱い演奏に聴き入りました。大ホールでピアノを轟かすのは大変ですが、低音の迫力と煌びやかな高音。音の渦に巻き込まれたという感覚でした。ブラボー!アンコールは「ノクターン遺作cis moll」。「子守歌」にも、うっとりしましたが、美しい演奏でした。

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休憩中に買ったバラードのCDにサインをしてもらいました。私もバラード頑張らなくては!満足そうな、はじめさん。いつもはカメラを持参するのに集中して聴きたかったのでしょうか。今回はipod Touchで写真を撮りました。

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コンサートの後、遅い昼食となりました。円山クラスの「てつや」に入りました。はじめさんは「みそチャーシュー」1,000円。私は「じゃんじゃんめん」900円。ちょっと高いけれど、上品なラーメンという感じで美味しかったです。はじめさんも丁寧に作っていると言っていました。支払いの時に1,995円と言われたので、あれ?と思いました。消費税が別になっていたのですね。2回、高いなぁと思ってしまった我々です。(^^;

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