竹鶴政孝の琥珀色の夢

先日、亡くなったC.W.ニコルさんのスコットランド紀行「WHISKY」を読みました。ニッカウヰスキーで知った詩人ロバート・バーンズが何度も登場しました。

ウイスキーと歌

スコットランドの高名な詩人ロバート・バーンズ。著書の中には、埋もれていた珠玉の名作をニコルさんの友人エイドリアンさんが見つけだした詩が紹介されています。

【O! Willie brew’d a peck o’ Maur】

ウィリーがどっさりウイスキーを作った
ロブとアランが様子を見にやってきて
3人で一晩中、これほど陽気な連中は
この世にいないというほどに

酔っちゃいないよ、酔っちゃいない
ただ、ちょっと目がかすむだけさ
にわとりが鳴こうと、夜が明けようと
まだ、ウイスキーを味わうんだ

こうして集まった3人の陽気な男たち
3人とも楽しくてしかたがないんだ
これまで幾夜となく、楽しくやってきた
これからも、ともにいつまでも同じように

あそこに月が、空高く輝いている
あの新月の形はわかる
月が明るく輝いて家路へ誘う
でもきっと、月はしばらく待ってくれるさ

最初に席を立って帰る者は
酔っぱらいのいくじなし
最初に椅子の脇に倒れ込む者こそ
3人のなかの王様だ

最初に音楽家のシューマンかと思いました。文学青年だったシューマンと雰囲気が似ています。

”樽には魂が、ウイスキーには旋律がある”

とても魅かれるニコルさんの言葉。樽にはソウルがウイスキーにはメロディがある。カッコイイなぁ。

最近、届いたスコッチセット。「ラフロイグ」や「ハイランドパーク」が好きですが、それよりお手頃なスコッチです。

石炭直火炊き

ニッカウヰスキーの最大の特徴である「石炭直火炊き」は、竹鶴政孝がスコットランドで学んだ伝統的な製法。この製法によって独特のスモーキー・フレーバーが生まれるのですよね。

ウイスキー造りに夢を賭けた日本人が、スコットランドまでやって来た!

政孝はハイランドとグラスゴーで修業したのですね。その後は「マッサン」で放送された通り、リタと恋におちて日本へ駆け落ちし、北海道の余市に蒸留所を建てました。

幼少期にリタ幼稚園に通っていましたが、政孝の奥さんリタの名前だと誰も教えてくれなかったので、大人になるまで暫く知りませんでした…!

ニッカウヰスキーの建物は子供心にも素晴らしいと思いました。何度かブログにも書いていますが、子供の頃に通ったピアノ教室がNIKKAのすぐ近くで、先生が窓を開けると敷地が見えて綺麗だなぁと思いました。そして、独特の香りが漂ってきました。

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