小山実稚恵ピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして…」

第1回〈敬愛の歌〉~2019年春~

2019年5月25日(土)15:00
札幌コンサートホールKiara小ホール

PROGRAM

●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 作品101
第1楽章 Allegretto,ma non torropo
第2楽章 Vivace alla Marcia
第3楽章 Adagio,ma non toroppo,con afetto-Aellegro

●シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 作品120(D664)
第1楽章 Allegro moderato
第2楽章 Andante
第3楽章 Allegro

——————–intermission—————————

●シューベルト:即興曲集 作品90、作品142より

作品90-1 ハ短調      Allegro molto moderato
作品90-2 変ホ長調 Allegro
作品142-1 ヘ短調  Allegro moderato
作品142-2 変イ長調 Allegretto
作品142-3  変ロ長調 Andante
作品142-4 ヘ短調  Allegro scherzando

——————–encore————————————-
●シューベルト:即興曲 作品90-4 変イ長調

●シューベルト:即興曲 作品90-3   変ト長調

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12年間におよぶ全24回の「音の旅」シリーズが終わって、新シリーズがスタートしました。開場で恒例の次回のコンサートのチケットの列にほとんどの人が並ぶのには驚きます。私も一応並んでみましたが、次回は10月12日(土)とのこと。微妙な時期で、なんともいえないのでパスしました。「音の旅」シリーズも数回は参加できましたが、毎回参加される大ファンの方も多いのでしょう。小ホールは満席に近く、はじめさんも驚いていました。

それにしても「ベートーヴェン、そして…」という、なんだか意味深なタイトルですよね。演奏の前に小山さんからタイトルについてのご説明がありましたが、ベートーヴェンが中心というわけでもなく、みたいな。やはりタイトル通りの意味深な感じなのでしょう。

ベートーヴェンとシューベルトのイ長調

ベートーヴェンの28番は後期の作品の入り口ともいえる作品。私は29番から32番まで、まだもう少し取っておいて、でも、流石にそろそろ腰を据えて勉強しようとも思っています。28番は第1楽章が夢見るような曲ですが、第2楽章は元気なマーチ。付点のリズムが躍動的です。そして、第3楽章のフーガ。後期のソナタの特徴です。結構、苦労したのを覚えています。ピアノ・ソナタを弾くと、ベートーヴェンがいかにピアノの名手だったかを思い知らされます。そして、私もベートーヴェンを敬愛しています。

ベートーヴェンを敬愛しているといえば、シューベルトですよね。何しろ、自分が死んだときはベートヴェンのお墓の隣に眠りたいと願い続けていました。この話は中学の担任から聞いていて、実際にウィーンを訪れた時にベートーヴェンの隣に眠るシューベルトのお墓を見て、なんだかホットしたものです。

今回のリサイタルのプログラム構成が凄く良いと思いました。ベートーヴェンのイ長調とシューベルトのイ長調の聴き比べなんて贅沢です。どちらも大好きな曲。特にシューベルトの13番は子供の頃のピアノの先生が大好きだと熱く語ってくれた曲。歌に溢れていて、これ以上チャーミングな曲はないのではないかと思う程です。全部の楽章が好きです。小山さんの流れるように美しい演奏が素敵で心に沁みました。

シューベルトの即興曲は傑作

演奏前に小山さんがおっしゃっていましたが、私もそう思います。作品90の方が好きで、何故2曲しかプログラムにないのだろうと疑問に思っていましたが、なんとencoreの2曲に取っておかれたようでした。なるほど~♪

それにしても、encoreの2曲を入れると、2時間を超えるリサイタルでした。これのプログラムを演奏されるには相当な集中力を要します。聴く側も熱心に耳を傾け、お気に入りのホールで演奏家と聴衆が三位一体となる演奏会でした。これは滅多にない事なので、素晴らしいと思いました。良いピアノリサイタルを聴くことができて幸せでした。そして、とても勉強になるリサイタルでした。

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