進化する原典版/ヘンレ社ワークショップ2015

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11月21日(土)
昨日はセミナーに参加するためモントレ札幌に宿泊しました。外観も素敵ですが、お部屋も落ち着いたトーンで洒落ていました。10時のセミナーだったので9時半にチェックアウトして車だけホテルの駐車場に預けておきました。とても風が冷たかったですが、ホテルから真っ直ぐ歩いて六花亭ビルに到着。10Fの「きたこぶしホール」が会場でした。

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受付で早速バッハのインヴェンション&シンフォニアの新版を購入しました。お値引き価格で3500円でした!

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左の旧版は中学生の頃に買ったものですが、レッスンでは使いませんでした。デザインが変わっています。旧版は当時1450円と記されていました。

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ヘンレ社から音楽学博士でもあるスィグルン・ヤルツェンさんが講師となって、新旧の譜面を比較しながら、どのような経緯で変化しているのかなどご説明がありました。ヘンレ版というと、「ヘンレブルー」という楽譜の色が素敵ですよね。そして、ベートーヴェンのピアノソナタのよう分厚い楽譜でも、しかも買ったばかりの楽譜であってもスパっと開けることです。これはかなり感動的です。そして、見やすいレイアウトが特徴です。ただスコアはボロボロになりやすいので、フィルムなどでカバーした方が良いと思います。それにしても、版が組まれるまで大変な労力と作業だと思いますが、社員25名と聞いて驚きました。

今回、一番驚いた点はモーツァルトのピアノソナタ第11番イ長調 K331の第2楽章メヌエットについてでした。24小節からイ短調に転調する部分が、26小節まで新校訂版ではイ長調のままなのです。そして、33小節の3拍目がドからラに変わっています。その部分を2回聴いてみました。「だいぶイメージが変わりますよね」ということですが、全然変わります!なるほど、レッスンで私は旧版を生徒さんが新版を使っているので、モーツァルトのハ短調のソナタでも違っている箇所が幾つかあったのを覚えています。

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原典版とは?
作曲家が真に意図するもの
●メトロノーム記号
●ペダル記号
●スラー
●アーティキュレーション
などは勝手に付け加えない

バッハのインヴェンションは小学生の時から習いましたが、レッスンでは解釈版が使われました。ヘンレ版は原典版なので、きっと指導されるのが難しかったのかも知れません…。しかし、私はレッスンで解釈版は使いません。ベートーヴェンのピアノ・ソナタなどもペダル記号は書かれていませんので考えてペダルを踏みます。バッハも原典版を使用しています。

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12時前にホテルへ戻って車をステラプレイスに移動しました。ラッシュというお店でお買い物をしたら午後1時過ぎでした。何処のお店もとても混んでいて、パセオの地下にある「根室花まる」に少し並んで入りました。3年くらい前にも同じような経験をしました。ゆったりとした綺麗なお店で感じが良いですね。ランチの後、また徒歩でヤマハの楽譜売り場まで行って、新刊などを数冊選んできました。ヘンレ版が進化していくように、楽譜もまたどんどん新しいものに目を向けなくてはなりません。

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昨日からとても長い一日でした。六花亭エルム店で、ちょっと休憩して帰宅しました。

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