レッスンとは、なんぞや

演奏後に「どうだった?」と私に聞いた子は、今まで、どちらかというと問題児だった生徒さんだ。


今年は発表会で出番が3回もあり、ひとつひとつ丁寧に仕上げている努力がみえて嬉しい。しかし、毎日レッスンでは問題が発生する。暗譜のうまくいかない生徒さんに、レッスンをしようとしても「弾きたい気分にならない、今日は帰る」と言うのだ。

こんな事を言う事自体考えられないし、本当に習いに来ているのだろうか?あと1、2回のレッスンしかないのに、今日、レッスンしなければレッスンの意味が無いことになる。本人は「まだ何日もあるから、家で練習してきます」と言う。問題点が解決できないまま、自分本位に練習しても結果は同じ。だから、帰さなかった。

本人の弾くテンポで一緒に弾くことで、いかに無駄が多いか。それが伝わっただろうか・・・。練習とは針の穴を通すくらいの気持ちで臨まないと必ずつっかえるし、忘れるし、人前での演奏は練習の半分になると言っても過言ではないと思う。

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レッスンとは、なんぞや への6件のフィードバック

  1. 小貫ひろみ のコメント:

    みかこさん(とこれから呼ばせて頂きますねー)、こんばんは。
    いますよねえー。
    高校生の子ですごく気分屋。調子いい時はどこまでも
    ついてくるんだけど、ちょっと上手くいかなくなると、
    (その子の場合、家では上手く弾けてたのにレッスンに
    来たら失敗した、というのが悔しいらしい)
    返事もできなくなって、しまいには、
    「あーあ、もう、やんなっちゃうなあ」なんてのたまいます。
    コラコラ、それはアタシのセリフでしょっ!!
    そのときは、「いやになるんなら、そうならないように
    どうすればいいと思うの?」といったら、
    「知らない」と言ったきりダンマリ。そして涙。
    親御さんには報告しましたけど、かえって溝が深まりました。
    苦い思い出です(その子は数ヵ月後にやめました)。
    単に甘えてるだけなんでしょうか。小さい時から来てると
    ナアナアになりやすいこともあると思いますが。。。
    でも、こちらとしては、レッスン料を頂いている以上、
    なぐさめてそれで終わり、というわけにはいきませんよね。
    でも、みかこさんはいつも逃げないで対処なさってますね。
    帰さなかったなんてえらいデス!
    私なら「じゃ、帰れば」なんていいそー;^^

  2. みかこ のコメント:

    ひろみさん、こんばんは~!
    「家ではできたのに…」って、生徒さんが一番言うセリフですね。
    人前で弾くと緊張するんだから、当たり前じゃないのって言うと
    大抵は納得しますが、その高校生の生徒さんはプライドが高いのかしら。
    悔しい気持ちをプラスの方に向けて欲しいものですね。
    普段、あまり練習しない生徒さんが、曲によって突然燃えて
    自信満々で弾きだしたけれど、つまづいたり、注意をしているうちに
    号泣して驚いた事があります。よほど悔しかったのでしょう。
    次のレッスンの時はけろっとして来ましたが。(^-^)
    長く通っていると、甘えや馴れからワガママになるのでしょうか。
    自分の思うようにならないと、だったら「出ないわ」が昨日で
    通算3回目です。プログラムも出来てきたというのに。
    リズムが違っているし、たどたどしいし、持ち時間を遥かに超えていても
    こちらの提案を聞こうともしません。
    自分は自信があるのに、先生に不安にさせられたって言うのです。
    では、何のためにレッスンに通っているのかって聞いてみました。
    独学で出来るのなら通う必要があるのですか?って。
    黙ってました。
    自分でも何を言っているのか分からなくなっているんだと思います。
    そんな事の繰り返しですから、私もどうしたものかと対処に悩みますが、
    毅然とした態度で接するしかないです。
    お互い頑張りましょうね。
    いつも励まして頂いてありがとうございます!

  3. はじめ のコメント:

    私も、いっつもみかこ先生に怒られまくりの生徒の一人です。
    「家ではできたのに」というのはありますね。
    私の場合は家に教室があるので、「2Fのグランタッチでは、できたのに」とか
    「リビングのアップライトではできたのに」ってセリフになりますが(^^;
    結構頑張って練習して、「これで先生に認めてもらうぞ」
    とか、「今日は褒めてもらえるぞ!」
    みたいな気持ちでレッスンに臨んでも、
    練習したピアノとレッスンで使うグランドピアノの差が
    結構大きくてうまく弾けない事が多いです。
    特に、楽譜を見ながら弾く場合は、ピアノによる楽譜の
    位置の差がとっても大きく感じられます。
    もちろん、それはその差を吸収できないくらいまだ
    練習が甘くて、弱い演奏だからなのでしょうけど…
    そのくじけた気持ちと、褒めてくれるハズだった先生に
    注意されてしまったみたいな悔しさが、
    つい、ピアノや先生に向ってしまうのでしょうね。
    自分のピアノでは弾けたという思い込みが、
    「帰って自分で練習する」みたいなセリフになってしまうのでしょう。
    先生が生徒に媚び諂ってしまっては終わりですが、
    生徒のそんな悔しさをわかっていただいて、うまくそれを
    バネにして次のステップへ進ませていただければと思います。
    どんな生徒も決して本気で先生と喧嘩しにレッスンに
    来ているわけではないはずですからね。
    たぶん、そんな時ほど、すごく小さなことでも
    褒めてもらえると、それで救われる気がしますね。

  4. けい のコメント:

    去年の私の話をしているんじゃないかと思うくらい、痛い話で・・・。
    私も練習しないくせにプライドが高くて・・・。
    自分は一生懸命に練習した(というか私の場合は即席練習で)のに
    先生と一緒に弾いてテンポが違うことを知ると、
    覚えていたものも崩れ去り、まるで何も練習してこなかったかのような弾きになっちゃうんですよね・・・。
    「家ではできたのに・・・」っていうのは、負けず嫌いの性格が言わせてしまう台詞?
    先生の立場から言わせると、間違えて覚えてきたものは
    練習してきたことにならないでしょうが。。。
    この時期になっても弾けなかった去年、本当に出たくなかった・・(苦笑)
    それでも出るなら、当日までかかっても音をなぞりつつでも極端な簡略はしないで暗譜で出たいと頑固に言っていた自分を思い出します。
    そうなると、聞きに来てもらっているお客さんのことを
    考える余裕なんてなかったです。
    (というか今までお客さんの気持ちを考えたことって
    なかったかも。自分のために発表していたかな・・。)
    下手でもなんでも自分のプライドのために弾ききることしか考えられなかったですね。
    去年の自分を1年経って反省。
    自分がまだまだできていない・・・と思っているところを誉められるのは恥ずかしいし、
    私の場合は逆に悔しいかな・・・。同情されているような気がして・・・。
    ずっとおこられっぱなしは(そんなことをされたことはありませんが)いたたまれないけれど。
    去年はピアノ以外のところで精神的にすごく追い込まれていて、ピアノを続けることはできなかったけれど、
    発表会前、あんなに弾けなくてぼろぼろで、出たくなかったけれど、
    それでも、私がピアノを嫌いになっていないのは、先生が本気で教えてきてくれたからだと感謝しています。
    それは、しかられているその場でも同じように思えてましたし。
    5歳児でも大人でも、そういうのって分かっているんじゃないかと思うんですよね。
    ピアノをやめるのって、先生に叱られたからやめるんじゃないと思うんですよね。
    高校受験とかそういうはっきりとした事情は別にして、
    自分への悔しさとか、自分を取り戻すために一度更地にしたいと言う気持ちからなんじゃないかなあと思います。
    私の周りもぱたぱたっとピアノをやめちゃったけれど、
    それは、自分じゃどうにもならなくなってしまってピアノに
    向かえなくなったのかなあと勝手に推測しています。
    真摯にピアノと向き合っている先生には、これは甘えに
    思えるかもしれませんし、寂しい気持ちにさせてしまうかもしれませんが。
    ん~私なんかは、もう一度習っても練習不足は続くんだろうなと・・・。
    もう最終的には性格的なものかも(笑)
    ピアノって弾けたらすごく素敵だし、実際気持ちのいいものだと思います。
    でも、気持ちいいなあって思えるくらい弾けるようになるには
    道のりが遠くて・・・。
    聞いている分が丁度いいのかもしれないのに、弾きたいという
    気持ちにさせてしまうピアノの魅力。。。
    どんどん長くなってしまって何が言いたいのか分からないですね。
    ごめんなさい。
    先生の愛情たっぷり、お小言?たっぷりのレッスンは変わらないでほしいなと思います。
    先生の口振り、懐かしいです。

  5. 小貫ひろみ のコメント:

    先生をやっている人で生徒時代がなかった人はいません(たぶん)。
    ですからいくらやっても努力しても思うようにいかない
    悔しさや情けなさは充分過ぎるほど、みな経験してます。
    ってこれも個人差はあるでしょうが、特に私は楽しむ余裕
    なんてほとんどなかったですねー。
    でも、ピアノって一生やってもこれでいい、というところが
    ないんだ、と実感してからはずいぶんと気が楽になった覚えがあります。
    今、弾けなくてもそれは単なる過程に過ぎないって。
    だったらそれこそマイペースでいいんだ、って思えるようになりました。
    はじめさんやけいさんのご意見は、ナマの生徒さんの貴重な
    ご意見として私もいろいろ考えました。
    ありがとうございました。お互いにがんばりましょう~♪

  6. みかこ のコメント:

    色んな意見、大変ありがとうございます。
    レッスンしていると、「壁」にぶつかる事はよくありますね。
    私も生徒の皆さんと同様に課題を持って頑張っていますよ。
    けいさん、ピアノを再開される日を待っていますよ。
    聴くのも良いですが、やっぱり弾けたほうが楽しいです!
    ひろみさん、本当にそうですね。
    ピアノの勉強に終わりはなく、発表会も通過点でしかありません。
    その中でベストを尽くす事ですよね。
    はじめさんを見ていると、楽しんで演奏しているんですよ。
    先生は、先生なんだからという部分も大切にしながら
    演奏を楽しむ余裕を持ちたいと常々思っています。

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